「Halloween Special 」
Presented by SHIINA
「……悪戯ですか……?キャンデーですか……?」
躊躇いがちに紡がれた言葉に、微笑する男は容赦なく「悪戯」を選んだ。
男は高耶を室内に連れ込むと邪魔なシーツを剥ぎ取った。
「……ッ!」
煌々と灯の点る部屋で身を隠すものを取り上げられて、生まれたままの姿にさせられた高耶はカッと赤くなった。壁面に大きく設えられた鏡に自らの姿を認め、思わず顔を背ける。
拉致されてすでに三ヶ月。一歩も外に出ることを許されていない高耶の肌は、少しづつ白くなり、連日、繰り返される情事の痕が紅い痣となって全身に散っている。
「……可愛いですよ……」
男は微笑って、高耶の背後から被い被さると、ビクン、と身を竦めた細い両肩に手を置いた。そして、強引に鏡の前に立たせると、綺麗な首筋に唇を這わせた。男は鏡の中の高耶に向かって、耳朶を甘噛みしながら囁く。
「今夜はあなたにたくさん、悪戯してあげる。鏡の中のあなたから目を逸らしては駄目ですよ……」
男の腕が、肩からゆっくりと胸の突起へと滑るように下りて行く。「……やっ…、」
思わず、逃げ腰になる体を背後から抱き込み、二つの突起を揃えた指の腹で円を描くように刺激してやると、高耶は嫌々をするように身を捩った。「可愛いですねぇ、高耶さんは……本当に此処を弄られるのが好きなんですね。こんなに固く尖らせて……」
高耶は必死に首を振るが、彼の意志と関係なく、撫でられ、擦られ、摘まみ上げられて、ぷっくりと紅く勃ちあがったソレは男を誘うように存在を主張した。男は両方のソレを親指と人さし指の先でぐりぐりと潰すように刺激しながら、鏡の中の高耶に向かって囁く。
「高耶さんは此処を弄られるのが大好きだから、いつも感じていられるように、此処にピアスでもつけてあげましょうか?」
「やっ……嫌……ッ」
「嫌じゃないでしょう?嬉しいくせに」
男は揶揄るように云って、尚も高耶の胸の突起を指先で弄び続けた。
そうしているうちに、少しづつ高耶のモノが鎌首を擡げはじめ、それを認めた男はクスクスと微笑った。
「ほら……此処をちょっと弄ってあげただけなのに、高耶さんのぼうやは勃ってきましたよ。まだ触れてもいないのに。淫乱な子ですね」胸を弄っていた片手を高耶のモノまで滑らせ、無造作に撫で上げる。
「あっ……、」
敏感な箇所に突然触れられて、思わず高耶が声を上げる。男はそれに構わず、半勃ちのソレを掴むと、好きに弄びはじめた。
「やっ……、やめ……っ、」若い体は、少しの刺激にも耐えられず、あっと云うまに腹につくほどになってしまう。
「あなたのぼうやは本当に正直ですね。男に弄られてこんなに喜んでる」
羞恥に耐え切れず、高耶が顔を背けると、男の口から容赦のない叱咤が飛んだ。「駄目ですよ、鏡の中のあなたから目を逸らしては……男に悪戯されて喜ぶ淫らな自分を認めてしまいなさい。これが、あなたなんですよ。恥ずかしがらないで……」
ぎゅっと目を瞑り、嫌々をする高耶が愛おしくてたまらない。「困ったひとですねぇ……じゃあ、高耶さんがこのぼうやと同じぐらい、素直になれるように、いいものをあげましょうね。大きく脚を広げて、腰を突き出してごらんなさい?」
そんなことができるわけもなく、高耶は尚も嫌々をしたが、直江にきつく云われて、渋々脚を開くと、直江に向けて腰を差し出した。
男は屈むと、目の前の双丘を両手で割り開いた。いつも男を受け入れる、小さなピンク色の蕾が露になった。
あんなところを見られている……男の痛いほどの視線をその部分に感じて、高耶は羞恥に涙を滲ませた。
「可愛いですよ……高耶さんは、いつもこんなに小さなお口で、俺の大きいモノを根元まで飲み込んでしまうんですねぇ」男は囁いて、開いたその蕾にそっと舌先を這わせた。
「やあっ……!」
ビクン、と高耶の体が跳ねた。あまりの刺激に、逃れようとする腰をがっしりと抑え込み、尚も男は可愛い下の口を自らの舌で蹂躙する。
「やだ……っ、やめ……、なおえぇ……っ、」身を捩って逃れようとする体を叱咤するように、突然、きつく前が握られ、高耶は悲鳴をあげて思わず鏡に両手をついた。
前を握られたことで、反射的に男に向けてより突き出された腰を、男は存分に舌で味わう。きつく吸い上げ、舌先を指で押し広げた蕾の内部にまで差し込んで、ちろちろと舐めてやると、高耶は体内で蠢く生暖かな舌の感触に身を震わせた。蕾が唾液で充分濡れたところで、男はようやく顔を放すと、自らの右手の中指も唾液で濡らして、慎重に差し込んでいった。
「アアッ…!」
異物が体を割る感触に高耶が堪え切れない声を洩した。熱い襞がヒクヒクと震えながら、男の指を根元まで飲み込んだ。「……本当に可愛いですよ。あなたの襞は、俺の指をきゅうきゅうと締めつけていますよ。まるで逃がしたくないって云っているように」
「………ッ」
高耶は鏡に手をついて、容赦なく男の口から紡がれる淫らな言葉と、淫らな行為に、言葉もなく嫌々を繰り返すだけだった。ふいに、指が引き抜かれ、何かひやっとしたものの先端が其処に押し当てられた。
「やっ……何……ッ、」
高耶が拒絶する間もなく、それは高耶の中に押し込まれた。「怖がらないで。これはいつもあげている、あなたが大好きなお薬のチューブですよ」
「や、やあっ……!、」入れられたものの正体を知って、高耶が青ざめた。塗られると、其処が熱くて痒くてたまらなくなって、男が欲しくて狂いそうになるあの薬。いつもは男の指や玩具に塗り込められて与えられるのに……少し使われても死にそうになるのに、それがチューブごと入れられている。
「やだっ、許し、なおえぇ!」悲鳴じみた哀願の声に耳も貸さず、「今日は特別にたっぷりあげる」と男は笑って、半分ほど押し入れたチューブをぎゅっと絞った。高耶の内部に、淫らな薬が一気に半分以上流し込まれた。
「ヒィッ……」異様な感覚に高耶の皮膚が粟めいた。
「アアッ……ア……ッ、」
男の目の前で、チューブを入れられた蕾がピクピクと震えている。男は尚もチューブを絞って中身を全て高耶の中に流し込んだ上で引き抜き、今度は二本の指を突っ込んで、無造作に掻き回した。流し込まれた薬のせいで、クチュクチュと淫らな音が室内に響き渡る。「やあっ……、なおえぇ……っ、」
「そんな声を出して……此処を弄ってもらえて、そんなに嬉しいの?ほら……ぼうやからも、もうこんなに蜜が流れていますよ」
男の云う通りだった。高耶のモノはすでに先端の割れ目から透明な液体を幾筋も零していた。
「後ろを弄られて、こんなに感じて……本当に淫乱な子だ」
「ああっ……あ、も、……」少しづつ高耶の呼吸がおかしくなってきた。入れられた薬が効果を発揮しはじめたらしい。体が熱くて、そこが熱くて痒くて、どうにかなってしまいそうで、高耶は淫らな自分をどうすることもできずに啜り泣いた。
「なおっ……、も、あつい……かゆ……たすけ……っ」
「じゃあ、指を入れたままにしておいてあげるから、自分で腰を動かして、自分でぼうやを弄ってしろいのを出してごらん?いいですか、鏡を見ながらするんですよ。目を逸らしたりしたら、すぐに指を抜いてしまいますからね」あまりに恥ずかしすぎるその命令にも、もはや高耶にはなす術なく、泣きながら自ら男の指を含んだままの腰を揺すりはじめた。右手はおずおずと蜜を零しつづけるモノに伸び、上下に扱きはじめる。
「ああっ……、」高耶は啜り泣きながら、片手を鏡について、自分で自分を扱き、後ろに差し込まれた指から少しでも快楽を貪ろうとするように自ら腰を蠢かせた。意地悪な男の指は入れられているだけでまったく動こうとしない為、欲しければ自ら腰を揺するしかない。
淫らな自分の姿を間近に見つめながらの、十四歳の少年には、羞恥の限界を超えた行為。
それでも、薬に捕われた体はもう快楽を追う以外、何も考えられなくなっている。男は男で、目の前で繰り広げられる高耶の痴態に、ごくりと唾を飲み込んだ。
今はまだ、こうして薬で追い上げなければ、見られない痴態。これからもっと時間をかけて、自分だけを求めて泣く性奴に仕上げなければならない。自分だけの、奴隷でペットで可愛い伴侶。こんなに淫らで可愛い生き物は他にいない……腰を動かせば動かすほど、指を飲み込んだ箇所からたまらない疼きが走る。前を扱く手ももう今の高耶には止められない。出したい、と云う一心で高耶は泣きながら狂態を演じ続けた。
「アッ……、───ッ!!」
声にならない声を上げて、高耶のモノが弾けた。鏡にブチまけられるしろい液体。同時に後ろの襞がきゅうっと男の指を締め付けた。収縮を繰り返す度、高耶のモノからはしろいモノが絞るように吐き出され、その度に鏡を濡らした。「ヒッ…く……、」
全部を出し切って、しゃくりあげながら、高耶は鏡に寄り掛かるように自らの体を支えた。だが、まだ男の指を飲み込んだままの後ろは熱くて痒くて、一度イったぐらいではとても治まりそうにない。
たった今、放ったばかりのモノも、薬の効果で半勃ちのままだった。「いっぱい出しましたね……こんなところまで飛ばして……」
男は、高耶から名残惜しそうに指を引き抜き、その場に立ち上がると、その指を舌で拭わせ、更に大きな鏡の、高耶の胸の位置まで飛び散ったしろい飛沫を指して、舐めるように命じた。しゃくりあげながらも、おずおずと紅い舌が鏡に散った自らのしろいものを舐め取る。その様はあまりに淫らだった。
高耶は肩で息をしながら、啜り泣くように哀願した。
「なおっ……おねが……中、熱い…痒い……たすけ……っ、」
「どうしてほしいの?」
わかりきったことを聞く男に、高耶は泣きじゃくりながら直江がほしい、と繰り返した。「直江の……ほしい……おねが……がまんできな……入れてぇ……っ」
「……やっと素直になれましたね。可愛いですよ、高耶さん。いつもそうして素直ないい子でいて下さいね」──いくらでもあげるから、と囁いて、男はズボンのジッパーを下し、すでに痛いほど張り詰めたモノを引きずり出して、高耶の中へブチ込んだ。
「やあっ……ひ、」
静まりかえった室内に、ひっきりなしに啜り泣きとぐちゅぐちゅと云う淫らな音が響いている。鏡に向かって、一人掛けの大きなソファに腰を下した男は、まるで子供に用を足させる時のような格好で高耶の両膝を掬い上げ、熱く勃ちあがったモノの上に細い腰を落し、奥まで突き入れては引き抜く、と云う行為を繰り返していた。
鏡の前で大きく脚を広げられ、自らの勃ちあがったモノも、男の太いモノを受け入れている結合部も、はっきりと写し出されての行為に、最初、高耶はかたくなに見ることを拒んだ。
だが、その度に叱咤され、いつまでも云うことを聞かずにいると与えられたモノを抜かれてしまった。男がモノを引き抜いた途端、熱さとかゆみに狂う体をどうしようもなくて──高耶は泣いて騒いで云うことを聞くからと、ようやくまた挿れてもらい、啜り泣きながらも鏡に見入るしかなかった。
「ほら……見てごらんなさい?俺のがあなたの中に出たり入ったりしていますよ」
殊更ゆっくりと腰を持ち上げられて、男の鎌首部分まで抜かれたかと思うと、またゆっくりと腰を下ろされて、男のモノが根元まで自分の中に沈んでいく。内部の熱さとかゆみはまったく治まる気配がなく、すでに二度、欲望を吐き出したにもかかわらず、前は勃ちっぱなしのままで、高耶は自分の体の底無しの欲望に啜り泣くしかなかった。堪え切れない手が、おずおずと自らのモノに伸びる。
男は笑って、高耶が自分のモノを扱くペースに合わせて、細い腰を揺すってやった。途端に、高耶が首を仰のかせて喘ぐ。
「ああっ……、なおっ……!」
「気持ちいいの?」
「ああっ……、もっ……出る……っ、」
高耶が自分のモノを扱く手が早くなる。男はそれと同時に、細い腰を一気に根元まで叩き付けた。「アーッ……!」
あっけなく、高耶が三度目の精を放った。ピクピクと痙攣しながら男のモノをきつく締め付ける襞。女が相手では到底考えられないほどの快楽。高耶のイク顔を鏡の中に認め、男は高耶の膝を持ち上げて己のモノを引き抜くと、細い体を軽々とベッドに投げ出し、飛び掛かるように被い被さった。そのまま、思いきり両脚を胸につく程折り曲げ、まだ達した直後の余韻できつく収縮する襞に、一気に突き入れた。
「ヒイッ!」
あまりに乱暴な挿入に、痛みを感じて高耶が一瞬、悲鳴をあげたが、その声はすぐに淫らな喘ぎに変わった。突然はじまった激しい行為に、放ったばかりで力の抜けた体がビクビクと震えた。
パン、パンと激しく肉と肉のぶつかる音。
いつもなら高耶に快楽よりはむしろ苦痛を与え、男がひたすら快楽を貪るだけの手ひどい責め方だったが、薬に捕われた今の高耶にはこのような酷い行為すら、快楽でしかないようだった。高耶は口から銀の糸を滴らせ、男のシャツの背に激しく爪を立てて、自らもおそらくは無意識だろうが、腰を揺すり、男の腰に細い脚をきつく絡ませるようにして縋り付く。
「ああっ……なおっ……!もっと……、ひっ……」
「高耶さん……ッ」
薬に捕われた高耶の襞は凄まじかった。恐ろしいほど熱くて、決して男を放さないと云うようにぎゅうぎゅうと締め付けてくる。食いちぎられ、溶かされてしまいそうだと、内心、男は舌をまいた。犯しても犯しても、犯したりない、愛しいひと。
薬のせいで、出しても出しても半勃ちのままの高耶のモノは男の腹に擦られて、すぐに硬度を取り戻し、透明な液体を零し続ける。男は高耶のモノを激しく扱いてやりながら、襞を抉り、愛しい体を滅茶苦茶に突き上げ、貪り続けた。
「ああっ!……なおっ、い、きもちい……も、出る……出…ッ!」
「高耶さ……!」
背を激しく仰のかせて、露れもない声を上げて高耶が四度、前を弾けさせた直後、男も収縮する襞に、熱いモノをブチまけた。「アアッ……ひ……」
男が高耶から身を起こすと、高耶の体はビクビクと小刻みに痙攣していた。後ろに埋め込まれたモノを抜かれたことで、また熱さとかゆみに捕われているのだろう。
高耶に与えた薬はセックスに底無しになる、そういう薬だった。
短時間で何度も繰り返す、無理な射精ですでに高耶の液体はさらさらになってきていたが、まだまだだと男は思った。今夜は一滴も出なくなるまで搾り取ってあげる。見れば、高耶のモノはまた勃ちあがりかけていた。足首を掴んで大きく開かせ、秘所に顔を寄せると、其処はピクピクと収縮しながら、中に出されたものをとろとろと零しつづけている。
「なお、えぇ……っ、」
高耶が啜り泣いた。
「どうしたの?」
大きく脚を広げさせたまま、男が問う。
「中……あつ……かゆい……おねが……たす、け……」
「もっとほしいの?」
泣きながら、こくこくと頷く高耶が愛おしくてたまらない。「素直ないい子には、おもちゃをあげましょうね。四つん這いになって、此処を大きく広げて、自分で挿れてごらん?ちゃんと挿れられたら、スイッチを入れてあげる」
男が差し出したのは、小型のコードレスローターだった。これでは到底、奥まで届かない上に、満足のいく刺激は得られないだろう。だが、いつもは嫌がる玩具も、今の高耶は啜り泣きながらも自ら男に腰を向け、四つん這いになって、男の放ったものに塗れた秘所を露にし、震える片手で其処に玩具の先端を押し当て、ひいひいと泣きながら飲み込んでいった。
ローターは行為直後で蕩けた蕾に、高耶自身の指で押し込まれ、完全に見えなくなった。玩具を自ら飲み込んで、高耶は男の名を呼んだ。「おねが……なおっ……」
「上手に挿れられましたね……いい子ですね」
男は高耶の髪を撫で、御褒美ですよと囁いて、手許のリモコンスイッチを入れてやった。
「……ああっ、あ……」
高耶の中で玩具が動き出した。
小型の玩具は凄まじい熱さとかゆみに狂わされている今の高耶には、何も挿れていないよりはマシという程度の刺激しか与えてくれなかった。「やっ……いやあっ……」
高耶は泣いて嫌々をする。男は、柔らかい髪を指で梳いてやりながら、
「どうして泣くの?高耶さんがいい子にしているから、おもちゃもあげたし、スイッチも入れてあげたでしょう?」
「やっ……足らな……もっと、」
「奥までほしいの?」身も世もなく泣いて、欲しがる高耶に愛おしさが募る。
「じゃあ、俺のコレをあなたの可愛いお口で大きくしてごらん?手を使っては駄目ですよ。お口だけで大きくできたら、またあなたの中に奥まで挿れてあげるから」男はそう云って、高耶の前に座った。
さっきまで高耶の内部に入っていたモノは、男が放ったしろいモノとあの淫らな薬に塗れていたが、高耶は啜り泣きながらも、すぐにぴちゃぴちゃと舌を這わせ始めた。紅い舌が辿々しく自分のモノを舐め上げる様はそれだけで刺激的だった。「おいしい?高耶さん」
男は優しく髪を梳いてやりながら、高耶が必死で奉仕する様を満足気に見つめている。
「上手になりましたね……」
高耶は一刻も早く男のソレを挿れてほしくて、必死に舌と唇を使って吸い上げた。関節的に口からも淫らな薬を摂取して、すでに高耶の目は欲望に蕩け、股間のモノは腹につくほどになっている。
ようやく、男のモノは高耶の口内で充分な硬度を取り戻した。「もう、いいですよ。よくできましたね」
男が髪を撫でてやると、高耶は涙の滲む瞳で男を見上げた。
「なお……おねが、……ゃく……」
「そんなに欲しがって。淫乱な子ですね。でも、その前にあなたの中に入っているモノを出さないとね……」男は笑って、ベッドから降りると、高耶の背後にまわり、大きく脚を開かせて、膝裏から腕を入れ、軽々と抱え上げた。
「やっ、何っ、なおっ……!」
一瞬、何をされるのかと怯える高耶に、男は容赦なく大きく脚を開かせまま、鏡に向かって立った。鏡には、先ほど高耶がブチまけたしろいものがべっとりとついたままだ。男に抱き上げられて、子供のように両脚を開かれた露れもない自分の姿が、自らが汚した鏡に再び写し出されて、高耶が泣いて嫌々をしたが、男は構わず笑って云った。
「自力で出してごらんなさい?お腹に力を入れてね」
「やあっ……」あまりの羞恥に涙を滲ませても、出さなければいつまでも挿れてあげられませんよ、と諭すように云われて、ひっくひっくと泣きじゃくりながらも、高耶はぎゅっと目を瞑って下腹に力をいれた。
「……ん……ああっ、」
やがて閉じていた蕾が盛り上がり、中からしろいものに塗れたローターが顔を覗かせたかと思うと──コトリと小さな音を立ててフローリングの床に落ちた。スイッチが入ったままのローターは、床に落ちてさえ尚、うねうねと淫らな動きを繰り返している。こんなものが入っていたのに、満足できなくて、自ら望んで男のモノをしゃぶって、今、また挿れてもらおうとしている。
薬を与えられていなければ、羞恥のあまり神経が焼ききれてしまいそうな行為だったが、含むモノを失った途端、其処が熱くてかゆくてたまらなくて、高耶は早く挿れてと、泣きながらひたすら懇願した。
男は高耶を立たせると冷たい鏡に押し付け、背後から突き刺した。
「ひいっ!」
奥まで貫かれて、高耶が背を仰け反らせる。男は抜き差しを繰り返しながら、片手で胸の突起を弄び、片手で透明な蜜を零しっぱなしのモノを扱いてやる。
やがて、胸を弄っていた手で、高耶の顎を掴み、正面を向かせ、耳朶に囁いた。
「目を開けて、俺を受け入れている自分をしっかり見て……あなたがいつも、俺を飲み込んで、どんなにいやらしい表情をしているか、見てごらんなさい……」
「ひっ、く……」涙に霞む瞳に映る自分は、たとえようもなく淫らな顔をしていた。恥ずかしくてたまらないのに、後ろを犯してもらって、前も男の手で弄ってもらって喜びの雫を零している……これが自分。
高耶の目から、今までの幼い涙とは違った涙が、スーッと一筋零れ落ちたのを見て、男は、高耶が完全に堕ちたことを知った。込み上げる、残酷なまでの愛おしさ。
「高耶さん……!」
後ろから激しく突き上げながら、同じリズムで高耶のモノの先端を冷たい鏡に擦り付けてやると、高耶は背を仰け反らせて喘いだ。
「ああっ……あ、なおっ、なおえぇっ……!」
「いいの?」
「いいっ……い……もっとぉ……!」高耶の襞がきつく男を締め付ける。激しく肉の打ちつける音とぐちゅぐちゅと云う淫らな音、高耶のひっきりなしの喘ぎが、静まりかえった室内に響く。
やがて、食いちぎられそうなほどの快楽の中で、男は高耶のいちばん深いところへ、高耶は再び鏡に向けて熱いモノを迸らせた。
男が名残り惜し気にモノを引き抜くと、高耶の膝が砕け、ずるずるとその場に崩れ落ちた。
はあはあと肩で息をしながら、男を見上げる目は欲望に蕩け切っている。
「まだ、足りないんでしょう?」その言葉に、高耶は声もなく頷いた。薬の効果は凄まじかった。
出しても出しても、半勃ちのままのモノ。擦り過ぎて前が痛くて、嬲られ続けている後ろもジンジンと疼くのに、それでも何かを挿いれて掻き回してもらなわないと耐え切れない。「あんなに犯してあげたのに、まだ足りないなんて、本当に淫乱な子ですね。じゃあ、今からお散歩にでも行きましょうか?お散歩の間、ずっといい子にしていられたら、また俺のを挿れてあげるから」
男はにっこりと笑って、高耶を立たせると半勃ち状態の高耶のモノにゴム製のリングを嵌め込んだ。これで射精したくても出せない。
「やあっ……痛い、なおっ、外してぇ」
「我慢して、いい子だから」
そうしておいてから、さっき与えたよりほんの少し太めの新たな玩具を取り出して、高耶の中に押し入れ、更に抜けないようにアナルプラグを嵌め込んだ。
「ああっ……や、何、……、」高耶さんがいい子だから、特別にお散歩に連れて行ってあげる、今夜はハロウィンですからね、と男は笑った。
おイタしてはいけないからと、後ろ手に縛られ、いい声を自分以外に聞かせてはいけないからと、口枷まで噛まされてしまう。
そして、全裸のまま頭からすっぽりとシーツを被せられて、玩具のスイッチが入れられた。
「……ッ!」
途端、ビクンと身を震わせた高耶の肩に手を回し、男が笑った。「さあ、行きましょうね……」