URA_UNTITLED 4-2



BY SHIINA



散々前を弄ばれて、胸を弄っていたもう片方の指が、後ろに差し込まれる頃には、オレは抵抗どころか声を殺すのも、立っているのさえつらくなっていた。

「アッ……も、いや、……直江ぇ……ッ」
堪え切れず、声をあげ出したオレの耳朶に、直江は囁くように云った。

「高耶さん……マジックミラーですから、何をしようとこちらの様子は見えませんが……完全防音と云うわけではないのですから、あまり大声を出すと、あなたのイイ声が外に聞こえてしまうかもしれませんよ?
綺麗なあなたは見せつけてやりたくても、あなたのイイ声はもったいなくて、聞かせたくはないですから……気をつけて下さいね」
「……てめぇッ、……」

怒鳴ったつもりでも、前も後ろも直江に指でオモチャにされてるこの状態では、泣き声にしかならなくて……しかもそれきり後が続かなかった。
「さあ高耶さん……あなたの最高に綺麗な顔を、見てもらいましょうね」

直江はオレの前を扱く指先に力を入れ、後ろに強引にもう一本指を潜り込ませて、激しく突き立て、かき回した。
駄目だ……!
急激に上り詰めるのを堪え切れずに、オレが叫んだ瞬間……
「……直江ッ……も、出る……出──ッ!」
意地悪な直江は、オレのモノから手を離した。

「……ッ!!」
そのせいで、いつも直江の掌が受け止めてくれるオレのしろい液体は、ガラスの壁に思いきり飛び散った。
涙に滲む目の前に、糸をひいて滴る自分の欲望の証と、いくつもの視線……。
「よくできましたね……とっても綺麗でしたよ。……こんなところまで飛ばして……やんちゃなぼうやだ」

後ろに埋め込んだ二本の指はそのままで、直江はもう片方の指で、オレの胸の高さまで飛び散った飛沫を拭うと、嫌がるオレの唇をなぞった。

更にその指を含まされそうになって、思わず顔を背けると、
「駄目ですよ、なめて、高耶さん。公衆の面前で、男の手でイかされた自分の味はどうですか?」

嫌がって口を閉じたままでいると、直江はオレの中に埋め込んだままの指を、あやしく蠢かせた。
「アッ……!」
思わず声を出しそうになって口を開いたところへ、すかさず銜えさせられた。

「ほら、ちゃんと舌を使って味わって。……おいしいでしょう?あなたのは甘いですからね」
「……ン……ック、」
そのまま直江の指で、上と下の口を嫌というほど弄ばれて……
またしても意地の悪い直江は、オレの唇から引き抜いた指で、再び熱くなりかけたオレのものをピンと弾いた。
「アッ……!」

「やっぱり、いつもより感じてるみたいですね。たった今イったばかりだと云うのに、もうこんなになって……見られるのがそんなに感じるの?……本当に淫乱なひとだ。素敵ですよ、高耶さん……さあ、指なんかより、もっといいモノをあげましょうね」

そうして、後ろに差し込まれていた指が引き抜かれるのと同時に、熱くて力強い直江のモノが、一気に奥まで突き入れられた。
「アアッ──!!」

衝撃に思わず仰け反らせたオレの背中に、直江は突き入れた腰ごと、全身をこれ以上ないほど密着させ、ガラスに手をついて必死に堪えるオレの耳元に囁いた。

「綺麗ですよ……今のあなたより綺麗なものなんて、この世にない……ほら、しっかり目を開けてごらんなさい。みんながあなたを見てる」
「……ッ、や……嫌だ、」

少しでも目を開ければ、嫌でもガラス越しの視線が目に入る。オレはきつく目を瞑って首を振るしかできなかった。
「やだっ、嫌だこんなのっ!……やだって、直江……ッ」
「目を開けて……高耶さん」
直江は同じ言葉を繰り返し囁きながら、ゆっくりと抽送を開始した。
「アアッ──やめ、直江ぇ……ッ、」

熱くて固い直江のモノが出入りするたびに、銜え込んでいるソコが疼く。決して外からは見えないとわかってはいても、見られているような感覚。
人前で抱かれていると云う錯覚に、どうにかなってしまいそうだった。

直江はわざとじらすようにゆっくり腰を使い続ける。いっそ気を失うぐらい激しくされた方がマシなのに。
あまりのじれったさに、我慢できなくなって、一瞬、自分から腰を動かしかけて……我に帰ったオレは、恥ずかしくて気が狂いそうになった。

直江が耳朶を甘噛みしながら、囁く。
「高耶さん……もっと奥までほしいんでしょう?」
云いあてられて、思わず涙が溢れる。
「だったら顔を上げて、目を開けて外を見て。そうやって俯いていたら、せっかくのあなたのイイ顔を、見てもらえませんよ?ね、高耶さん……云うこと聞かないと、いつまでたってもこのままですよ。そんなの嫌でしょう?」
「………ッ」

殊更、じらすように腰を引かれ、観念したオレは顔をあげ、おずおずと目を開けた。
涙の滲む視界に、飛び込んでくるいくつもの視線……。

「………やッ!」
思わず目を逸らしかけたのへ、そうはさせないとでも云うように、顎を背後からグッと掴まれた。
「……駄目ですよ、目を逸らしちゃ」
「………ヒッ、…クッ」

殆ど半泣き状態で目を開けたオレに、直江は満足したように、
「そう、その調子ですよ。いい子だ、高耶さん──綺麗ですよ……いい子には御褒美あげましょうね。そのまま、しっかり目を開けていて下さい……」

直江は優しく囁いて、その直後、激しく腰を使い出した。
「アアッ……!ア!……なおっ、直江ぇ……!」

「イイですよ、高耶さん……凄い、食いちぎられそうだ……そんなに感じるの?──あなたの中、ぐしょぐしょですよ……男も見られると濡れるんですね……」

耳を塞ぎたくなるような淫らな言葉を囁きながら、直江は尚も抽送を繰り返した。

ガランとした屋内に響く、叩き付けるような肉の音。激しい出し入れに、オレはもう限界だった。
「……アァ、……なお……えっ……!」

急速に駆け登る射精感。堪え切れず、思わずソコに伸ばしかけた手を、あっさり捕らえられて、両手首を一まとめにして、頭の上でガラスに押さえ付けられてしまった。

その上、もう片方の指で根元をきつく押さえられ、放出寸前で塞き止められたオレは、狂ったように首を振った。

「アアッ、やっ……!」
「駄目ですよ。もう少し我慢できるでしょう?」
「やっ、も……出……」
「まだですよ。もう少し我慢して」
「いやっ……頼むから……出したい……も、出させて、直江ぇ……ッ!」
「もう少しだけ……我慢できるでしょう?ね、高耶さん」
……直江はオレの根元をきつく押さえたまま、尚も激しく腰を使い続けた。

「アアッ!……ヒ!──も、……お願い、直江ッ……!」
外に聞こえてしまうかもしれないからと、必死で押さえようとしていた声も、もう我慢できなかった。
「直江ッ……もう駄目……ッ!」

あられもなく叫び出したオレに、直江もさすがに限界だと感じたのか、
「よく我慢しましたね、いい子ですね、高耶さん……さあ、一緒にイきましょうね……」

ギリギリまで抜かれた直江のモノが、一気に最奥まで突き入れられた瞬間、オレの根元を塞き止めていた指が外されて……

オレが再びガラスの壁にぶちまけたのと、直江がオレの中に放ったのは、殆ど同時で……自分でも見たことのない、その瞬間の顔を、外にいるすべての人間に見られたような気がして、一瞬気が遠くなった……。

直江のモノが抜かれるのと同時に、立っていられなくなったオレは、ガラス越しにずるずると倒れ込んだ。

肩で激しく息をしながら振り向くと、直江が屈んで力が抜け、座り込んでしまったオレを抱きしめた。
「………ッ、なお……」
「………素敵でしたよ、高耶さん」




ああうー。またこんなモノをアップしちまいました(爆)ヤバイ、ヤバイぞオレ(ーー;)

えーと、この話は、直江の往年の「公衆の面前でぶちこみたい」とゆー夢を叶えてあげたくて、その為だけに(おい!)書きました(^^;
けど、さすがに本当の交差点でってわけにいかないしねー。
とりあえずこれで我慢してもらおーかなーと…(苦笑)

このあと、最上階で弟2ラウンドに突入でしゅ(爆)気が向いたら、続き書いてみようかな♪

にしても、ガラスに飛び散る高耶さんのしろいのって……煩悩(死刑)

ではでは読んで下さった方、ありがとうございました。


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