†直×高触手絶頂集8†




* 地下室・1 *


BY K-330名誉会長



 地下室に囚われの身の高耶――
 右手だけが、壁から垂らされた鎖で繋がれている。

 日の射さない地下室に、ふいに灯がともる。
 あの男が来たのだ。高耶を監禁した…あの男が。
 憔悴しきった顔をノロノロと上げて、鉄格子の向こうの男を虚ろに見る。

『大人しくしていましたか? 高耶さん、』
 優しげな、声。なんら罪の意識も感じられない声音で、男は言う。
『しろいの…いっぱい出たみたいですね』
 高耶の股間を眺めて、男は嘲笑う。
 実際、高耶の股間は吐き出した白い体液にまみれていた。
 右手を手錠と鎖で拘束され、膝を立てて座らされ。何度も男を受け入れさせられた深い場所に『欲しくて堪らなくなる薬』を何錠も入れられて、そのまま半日も放置されていたのだ。
 慣らされてしまった躰が、下腹部から押し寄せて来る快感をセーブできるはずも無く。はしたなく立ち上がった自分のソレを自由な左手だけで慰めていた。
 しかし―――
『まだ、満足できてないみたいですね。そんなにいっぱい出したのに…ね』
 立ちっぱなしの高耶のソレ。クスクスと、直江は笑う。
『あなたは貪欲だから…。×××だけ慰めても満足できないんでしょう? 一緒に、後ろも嬲らないと――』
 さあ、やってごらん……
 囁くように、男が言う。しかし、右手を拘束されていては、一緒になんて出来ない。
『や…むり…、できな…い…ッ』
 立ち上がったモノを片手で抜きながら、男に訴える。
『おねが…い、もっ…くれようっ…!』
 高耶は泣きながら。男に「犯してくれ」とせがむ。
『本当に…はしたない人ですねえ。男に犯してくれ――なんて、よほどの淫乱でないと恥ずかしくて言えませんよ』
 高耶を淫乱にさせているのは、自分が高耶の奥に入れた薬が全部溶け出しているせいだ。分かっていて、直江は高耶を貶める。
『いつから…そんな恥知らずな淫乱になったの? 高耶さん、』
 泣いて哀願したのに決して近づこうとはしない男。そのヒドイ男の顔を見上げながら、高耶は、自分の指で自分を犯した。
『あ…ひ…ン、あぁ……ン…ッ、』
 指を2本・3本と入れ、愛液にまみれた穴の内部を突き上げる。けれど。自分が慣らされた太さにも長さにも到底至らない。
『なお…、なおえぇ…! おねがい、イれてぇ…!』
 激しく自慰を行いながら、物足りなさに身悶える憐れな、人。
『しょうがない人ですねえ…』
 直江は笑い。鉄格子の間から何かを投げ入れた。
『いいものをあげるから、しばらくソレで遊んでいなさい』
 高耶の前までコロコロと転がってきたソレは、細長いプラスチックケースだった。
 中に何が入っているのか、高耶は知っていた。
 その中には、奇妙でおぞましいモノが入っている。
 高耶は以前にソレを使われた時の事を思い出して身震いした。
 ソレから受けたおぞましい快感に泣き喚いた自分を思い出し、顔と躰を震わせた。
『い、イヤだ…っ! コレは、イヤだ、なおえぇっ!』
 嫌がって叫ぶ高耶の前でソレは、緩められた上蓋を自ら持ち上げて這い出てきた。
 途端にそこから溢れ出して床に落ちたソレは、グレーで半透明の…スライムのような軟体形のモノ。ぶよぶよとした半透明の躰を揺らしながら、高耶のほうへと近づいていく。
『ひ…っ、』
 温度の高い場所を好むソレは、確実に壁に繋がれた高耶の方へと近づき、すぐにその素足へとへばりついた。
『い、いやあっ!! 来るなあっ!!』
 逃げられないことは分かっている。しかし、それでも無駄と分かっていても、高耶は身悶えしてソレを振り払おうとした。
 しかし、粘着質のソレは冷たいゼリーのような胴体をうねうねと動かし、高耶の足に絡み付いて、上へ上へと這い上がってくる。
 太腿に感じる冷たく粘つく感触に、高耶は身悶えてか細い悲鳴を上げる。
 そして遂に、ソレは目的の場所へと到達した。
 人間の体内で最も熱い器官へと入り込む穴へ、ソレは鎌首を擡げた蛇のように狙いを定めた。
『あなたをイイキモチにさせてくれるカワイイペットが、今からあなたの中に入りますよ』
 直江の言葉と同時に、ソレは高耶の後ろを犯した。
『ヒイ…ィっ!! いああっつ!!!』
 硬くも柔らかくも長くも太くもなるソレは、高耶の熱い体内から滲み出る体液を啜る為に自在に穴の中を嬲り陵辱する。ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら、穴の中の細長い器官を抽送する。
 ソレ自身から分泌される催淫作用のある体液が高耶の腰を一層淫らにくねらせ、熱い体内に留まりながらいつまでも冷たいままのソレの体積は、高耶にいつまでもおぞましい異物感をもたらす。
『そんなに乱れて…。ソレはそんなにイイの? 俺より、イイの?』
 口の端から唾液を溢れさせて泣きよがる高耶を見つめながら、直江は言った。
『ソレがあれば、もう俺のはいらない? ずっとソレで遊んでいますか、高耶さん』
 自分以外のモノで喜ぶ高耶を詰るように言葉を投げつけてくる男に、高耶は急いで首を横に振った。
『ち、ちがっ、おまえがイイっ! おまえの、太いのがイイっ!!』
 高耶は必死に否定した。
 こんなモノでジリジリと嬲られ続けていたら、きっと自分は気が狂ってしまう。
 それよりも、男のもつ充実した肉棒で、思い切り奥を突いて突き上げて、イかせて欲しかった。
 いつまでも終らない…ソレから滲み出される毒で内部から溶かされていくような吐き気をもよおすようなさかしまな快感からは早く開放されたかった。
『なおえぇ…、とって、コレ、ぬいてぇっ!』
 泣きながら懇願する高耶。
 その顔を満足げに眺めながら、直江は言った。
『あなたのいやらしい穴は、どんなふうにソレを咥えこんでいるの? あなたの恥ずかしい…惨めに犯されてる姿を、もっとよく見せて。そうしたらソレを外して、あなたの欲しがってる俺の太いの…をあげますよ』
 優しげな声で言われたその言葉は――命令。
 おぞましい快感に狂わされながら、高耶はその命令に従った。
 冷たく半透明のソレが出入する穴を男の方に向け、『コレを抜いてくれ』と何度も哀願したのだった。




 泣きじゃくりながら哀願する高耶の様子を暫く眺めた後。漸く、直江は鉄格子の鍵を開けた。
 扉を開け。やっと自分の傍に来た男の躰に、高耶は片腕だけで縋りついた。
 直江は、腕を高耶の後ろに回し、高耶の中に長く留まっていたモノを引き摺り出した。
『はやく…、シテ! はやく、イレれてぇっ!』
 おぞまい物体から開放された途端、しろいモノにまみれた股間を擦り付け、はしたなくねだる高耶。
 しかし、直江は自分から動こうとはしなかった。
『俺は何もしませんよ。したければ、自分でシテください』
 冷たく言われて。高耶は考える間もなく直江の股間に左手を忍ばせた。
 慣れない左手でジッパーを下げ。男の象徴を引き摺り出す。
 直江の躰を抱きこむようにして床に倒し、自分から馬乗りになって男を欲しがってひくついている場所にソレを導き、性急に入れた。
『アア、あああ…ン! ひ…ああっ! ん…や…ハン…ンンッ!』
 腰を上下運動させ、感じるポイントをソレで突く。深く飲み込んではギリギリまで腰を浮かせてまた深く飲み込み、先のおぞましいものに犯された内部の感触を一掃したいかのように、狂ったように自らの腰を打ちつける。
『ずいぶん…気持ちイイみたいですね。俺の道具が、気に入ったの?』
 自分の上で、快感を貪る高耶。その淫猥な表情を見上げて、男はほそく笑む。
 ス――と腕を滑らせ、高耶の股間の反り返ったモノを握る。先端からしろいモノを溢れさせているソレを、縛めるように強く握った
 ヒ―ィッと、高耶の喉が鳴る。
『や、やめ…、はなして…やっ、イカせてぇ…!』
 イキかけたソレの根元を強く縛める指。それを引き剥がそうと、高耶は必死に直江の指を引っ掻いた。しかし、指は容易に外れない。
『おねが…、いっ! イかせてぇ!!』
 掴んだ直江の指の上から、身悶えしながら自身を抜こうとする、高耶。
 いきなり。直江は自分の上にあった高耶の躰をコンクリートの壁に押さえつけた。左手に填まった手錠を左手にも填め。躰を反転させて、膝立ちの高耶を背後から犯した。
『イ…ヒィ――! ひ…ああ…あひ…っ!』
 内壁を突き破るような勢いで最奥まで突かれ、高耶は泣き喚いた。気の遠くなるような快感が脊髄を走り抜ける。しかし、そのまま絶頂を極めることは許されない。高耶の股間のモノは、直江の腕できつく縛められていた。
『ヤァ――ッ、はずして…、イカせてぇ――!!』
 ガクガクと揺さぶられながら、高耶は泣いた。口の端から唾液を溢れさせ、コンクリートの壁に頬を擦り付けて悶える。しかし、直江は最後まで許さなかった。悶えるだけ悶えさせておいて、自分が快感を極めて精液を吐き出すと、高耶の中からソレをあっさりソレを引き抜いた。
 そして――
『今度は、コレをあなたにあげますよ。電池式で、新しい電池を入れたばかりだから、2・3時間は楽しめますよ』
 ペンライトぐらいの太さの電動のオモチャ。その先端には、催淫剤入りのゼリーがたっぷりと塗られている―それを、高耶の中に突っ込んだ。
『ひ――っ!』
 スイッチを入れると高耶は、突然与えられた冷たい玩具からもたらされた振動の刺激に、あっけなく前をハジケさせた。
『3秒と持たないなんて…どうやら俺のより、コッチのほうがイイみたいですね』
 吐き出された「しろいもの」が、先に吐き出されて固まりかたソレの上に新たな流れをつくる。その淫猥な様を眺めながら、
『明日、また来ますから、それまでそのオモチャで遊んでなさい』
 両手は手錠で拘束したまま、下の穴にはプラスチックの玩具を入れたまま。直江は高耶から離れた。
『ヒッ、いや…! 行くな、なおえっ、なおえぇ!!』
 オモチャの振動に喘がされながら、哀願する高耶。それを無視して扉をくぐり、直江は鉄格子に再び鍵を下ろした。
『抜いて―、やっ、いやあ! 死ヌ…死…んじまう…っつ!』
 際限なく湧き上がってくる快感。そしてその快感は、オモチャが止まっても多分、治まることはないだろう。両手とも縛められた今度は、前のように自分で性器を慰めることも出来ない。高耶にとっては最もつらい時間が始まるのだ。
『狂ってしまいなさい、高耶さん。そうしたら、今度こそちゃんと抱いてあげるから――』
 クスクスと笑いながら、男は呟く。
 ――本当に狂っているのは…たぶん俺のほう。
 笑いは、いつか高い哄笑となり。暗い地下室の廊下に響き渡った。


END.



*会長コメント*
地下室に放置されている高耶さんvv その高耶さんの秘所目指して(爆)プラスチックケースから自分で蓋を開けて這い出してくるスライム状触手!萌えました(爆)

そして、我慢できずに自分から直江の上にお馬になっちゃう高耶さんが可愛い!名誉会長ならではの容赦のない直江が素晴しいですvv

名誉会長、素晴しい作品をありがとうございました!!
また、ぜひ書いて下さいねv

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