†直×高触手絶頂集1†




地下室 2


BY K-330名誉会長



 静寂と暗闇。閉ざされた空間、湿った空気。孤独で時のない場所。
 その全てが、彼を『狂わせる』為のアイテム。
 泣いても叫んでも、救いの手は差し伸べられない。
 あなたを救えるのは、俺だけ。あなたを狂わせる…俺だけ。





 昼も夜もない地下室で、高耶は監禁されていた。
 わけもわからないまま――あの男に捕らわれて、鎖と手錠で拘束された。
 それが何日前だったのか…それすら高耶にはもうわからない。
 抵抗できない高耶を、男は自分勝手に犯した。
 ムリヤリ性器を捻じ込み、嬲り辱め、哀願させ懇願させ。高耶の全てを支配した。
 食事や排泄さえも、男の許しがなければできなかった。
 高耶の自由になることなど、何一つない。
 今も、高耶の股間は革の紐で戒められ。しかも後はラバー製のもので蓋をされている。



 ふと。高耶は夢うつつの中で、何かの物音を聞いた。
 のろのろと目を上げてドアを見る。
 ドアの上方には、鉄格子の嵌った小さな窓がある。
 そこから、ずるずると――何かを引き摺るような音を立てながら。ナニかが、侵入してきた。
 一見、海中で漂うイソギンチャクの触手ようにも見える、長細い…モノ。
 それが何本も何本も、鉄格子の隙間から身をくねらせながら侵入してくるのだ。
 しかもソレは明らかに、地下室の剥き出しの壁に鎖で両手足を拘束された高耶の方へと向かっている。
 高耶はその様子を、息を詰めて見つめていた。
 元より、高耶に逃げる術はない。ただ、何も考えられぬままに、目を見開いてソレを凝視していた。
 ヘビのようにクネクネと身を捩りながら這いずってきたソレの一本が、いきなり高耶の右足首に飛びついた。
 急な動きに避けるヒマもなかった高耶の足首に、ソレはきつく巻きついた。
「――ッ!!」
 高耶は、ヒュッと音のない悲鳴を上げた。生暖かくぬめった感触に、肌は怖気たった。
「ひ……っ!ッ、」
 高耶は鎖に拘束された不自由な躰を精一杯バタつかせて、ソレを振り払おうと暴れた。
 しかし、ソレはまるで蛭のように肌に吸い付いて離れなかった。
「い…や…っ、イヤ・だァ――!!」
 おぞましさに高耶は甲高い悲鳴を上げた。
 まるで、それが合図であったかのように。次から次へと触手は高耶の足に絡み付いてきた。ざわざわと折り重なりながら我先にと絡みつき、足元から下腹部に向けて這い上がってきた。
「いやだ、いや、来るなあ――ッ!!」
 高耶が今身に付けているのは、白いシャツのみ。腕を通しただけのソレは、上半身にまとわりついているだけだ。触手たちは直接、高耶の躰に巻きついている。その粘っこい感触のおぞましさに、高耶は身を捩じらせて泣いた。
 腹部そして胸へと…高耶の肌を陵辱しながら、触手は這い上がる。
 そのうちの一本が、首を締め付けるように何重にも巻き、その先細りの先端で舐めるようにして高耶の顔の上を這い回った。
「…ッ、ひ……、いや…ッツ!」
 顎や頬を這いまわる触手の先端から、高耶は必死に顔を背ける。
 正体の判らないモノに触れられる気持ちの悪さに、高耶は本気で抗った。
 しかし、次々と絡み付いてくる触手に、だんだんと身を捩ることさえ出来なくなっていく。しかも、下肢に絡みついた触手の一部は、高耶のペニスにも絡み付いてソコを締め上げている。
 革の紐の上から巻きついて嬲るように締め上げる、触手。
 高耶が下肢からの刺激に小さく悲鳴を上げたとき。高耶の目の前でヘビのように鎌首を擡げていた触手がズブリ――と口内に入り込んできた。
「ヒ・…、んぅ――――ッ!!」
 避ける間もなく喉の奥まで侵入され、高耶は激しく咽た。しかし、入り込んだ触手を吐き出すことは出来ない。それどころか別の触手までが入り込み、それぞれがもっ
と奥まで犯す勢いで高耶の口の中で身をくねらせて圧力をかけてくる。
「ん…っぐ……っつ、んん――!」
 口いっぱいに触手を咥え、苦しげに四肢を突っ張り、生理的な涙を流しながら高耶は身悶える。
 その時、下肢に絡み付いていた触手の動きに変化が生まれた。
 触手に巻きつかれて自然に開く形になっていた両足の付け根に、触手の何本かが目的をもって動き出したのだ。
 それらは、高耶の今は窄まった下の口をこじ開けようとしていた。ラバーの蓋を外して、内部に潜り込もうと狙っていた。
(ヒ…ッ、イヤ――いやだ…ぁ…!!)
 高耶は、触手の束に口を塞がれて声もだせないまま、喉の奥で叫んだ。
「ふ…っン――ッ! ゥンン…!」
 開いた両足を閉じようと、必死にもがく。しかし、他の触手の動きに邪魔されて閉じることができない。
 それでも足掻く高耶の尻を、細身の触手がついに犯した。ぬめった先端を強く押し付けながらラバーの栓を避け、突き破るような勢いで高耶の体内を犯し入った。
(ひ・ひい――――!! ぃ…やあぁ――っ!!)
 一本が入り込むと、その隙間から次から次へと触手は入っていった。細いモノと太いモノの両方が畝々と身をくねらせながら狭いソコを突き犯す。
(いやだ…、イヤ――ぁ! たすけ…て…ぇっ!!)
 触手は、まるで人間のペニスのような動きで抽送を繰り返し、その先端から粘ついた液体を吐き出した。それがよけいに、高耶の嫌悪感を誘った。
 せめて、口内を犯す触手からだけでも逃れようと、イヤイヤするように頭を打ち振ったが、触手はまったく外れない。
 触手が吐き出す、濁ったおぞましい液体を上下の口で受け止めさせられるたびに、高耶の四肢は強張った。
 振り払いたいと、高耶がどんなに切望しても、最初から拘束されていた身ではそれ
らを剥ぎ落とすことはできない。
 感じるのは、嫌悪感のみ。快感などあるはずもない。
(やめ……っ、たすけて――ッツ! だれ…か…!!)
 ヘビのような動きで外からも中からも陵辱されるおぞましさに、高耶はなすすべもなく咽び泣いた。
 そして、あの男の名を呼んだ。
(な…ぉ…、なおえ…ぇ―――!!)
 混濁した意識の中で。高耶は、自分を監禁したヒドイ男の名を呼んだのだった。


「私を――呼びましたか? 高耶さん…」
 高耶のすぐ傍で、男の声がした。
 涙で霞む半ば朦朧とした目で、高耶は男を見た。
 男は高耶の目の前に立ち、うっすらと微笑んで高耶を見下ろしていた。
「…ぁ……すけ……て、」
 高耶は、掠れた声で哀願した。プライドもなく啜り泣きながら、男に訴えた。
「たす…けて…ぇっ、きもち…わるい、よぅ……!」
 高耶は身悶えながら、ろれつの回らない言葉で訴えた。
 哀れな様子の高耶を、男は笑った。
「…そんなに、イヤだった? ああ…そういえば、ヘビは嫌いだとか――いつか言ってましたね。忘れてましたよ」
 くすくすと――笑いながら、男は触手を高耶の下肢から抜いた。
 ズブリ…と音を立てて抜かれたモノ……。
 ソレは、通常よりも長く太いだけの…よくあるゴム製のオモチャ・淫具だった。
 上の口を塞いでいたものもソレと同じゴム製の淫具で。抜かれたソレらは、ブイン――という電子音を響かせながら、男の手の中で畝々と左右に長い首を振っていた。
「いやあっ! ソレ、すててぇ――!!」
 泣き叫ぶ、高耶。
 男はまたも笑い、手の中のソレを放り投げた。
「これで、イイ? 高耶さん?」
 優しい声で、問い掛けた。高耶は、しゃくりあげながら何度も頷いた。
「かわいそうに…よっぽど怖かったんですね。こんなに泣いて――」
 高耶の涙と唾液に濡れた顔を両手で拭ってやって、男は口付けた。
 慰めるように口内を優しく嬲って、高耶を喘がせた。
 そして。まったく抗う様子を見せない高耶の躰を、直江は緩やかに愛撫していった。
 鎖で吊るされた、痩せた躰をコンクリートの剥き出しの壁に押し付け、高耶が特に感じる場所だけを重点的に責めて甲高い嬌声を上げさせた。
 すっかり躰が男の愛撫に蕩けて、先に受けた恐怖を高耶が忘れた頃。
 男は、噴出した汗で滑る両足を持ち上げて、熟れた秘口を露わにした。
「怯えて感じることができなかったここを…慰めてあげますよ、高耶さん」
 言って。男は己の凶器でソコを犯した。
「…ヒ……ああああん――ッ!!」
 男の両肩に両足を掛けられ、犯される高耶。しかし、その口から漏れる悲鳴には、苦痛も嫌悪感も感じられない。あるのは、歓喜の響きのみ。
 高耶の中を突き上げながら、直江は細く笑んでいた。

 この日の為に用意した、特別に長く卑猥に動く淫具。
 上下の口にソレらを埋め込んで。この地下室から出る前に軽い暗示を高耶に与えた。
『コレは、あなたの嫌いなモノです。――そうです。まるで、あなたの嫌いなヘビのように動くでしょう…? コレは、とても気持ち悪いモノなんです。こんなモノに、あなたは犯されるんですよ。泣いても叫んでも、誰も助けてくれない。かわいそうにね…』
 躰と同じに痩せ細ってしまった精神に、暗示を掛けるのは容易かった。
 高耶は泣いて嫌がって、恐怖から正気を失うほどに悲鳴をあげて助けを求めた。
 そして――、恐怖で更に弱った精神は、容易くこの手に墜ちた。
 優しい愛撫と与えられる快感を、箍が外れたように貪っている。
 クス――と、直江は笑った。
 これで、あなたは俺のもの――――
 躰も心も…手に入れた。

 男は、高耶が求めるままに快感を与えてやった。
 深く深く突き上げ、ペニスを戒めていた革紐を解いてやり、激しく抜いてやった。
「あああ―――! ア、ヒンッ! アアン!!」
 頭を振り乱し身悶えながら、高耶は叫ぶ。口の端からは飲み込めないまま漏れた唾液を滴らせて。
「もっとよがって、高耶さん――。いくらでも、シテあげるから」
 男が突き上げる度に、高耶の両手を拘束した鎖の音が淫猥な響きで、鳴る。
 繋いだ下肢の結合部からは、グチャグチャという湿った音が漏れる。
「ヒ…あぁ! なお…なおえぇ――!!」
 快感に咽びながら、高耶が男の名を呼ぶ。
 男はそれをうっとりと聞きながら、腕の中の愛しい躰を犯し尽くした。


                      end.



*会長コメント*
K-330名誉会長からの素晴しい寄贈作品です♪

鉄格子の隙間から身をくねらせながら高耶さん目指して侵入してくる無数の触手!!(><)
たまりません(爆)

名誉会長、素晴しい作品をありがとうございました!!
また、ぜひ書いて下さいねv

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