「スカ××イ みらばーじょんアゲイン
第723絶頂(爆) 門番直江×高耶ぱあと2



BY 417


 

高耶さんが気がつくと、そこは、再びあの淫靡な門の前でした。
(まさかっ……)
嫌な予感に青ざめる高耶さんの背後で、待ってましたとばかりに(またかよv)あの男の声が響きます。
「ええ。高耶さん。どうやら、そのようですよ」
「……ッ!」
高耶さんが声のする方に振り向くと、見慣れた黒い法衣を纏った直江が門の前に立っていて、例の台詞を大真面目な口調で云いました。

「ようこそ、快楽の門へ。私は快楽の門番、直江」
「なんでだよっ!なんでまた、こんなとこに来なきゃなんねーんだよっ!」
わめく高耶さんに、直江は困ったように、
「そんなに怒らないで下さい。この前も云ったように、これも厳選なる腐女子の皆様の人気投票の結果なのですから」
すると高耶さんは、顔を真赤にしてわめきました。
「その、『フジョシ』とやらを呼んで来いッ!そいつら、まとめて調伏してやる!」

怒りのあまり、爛々と眼を光らせ、ぎゃーぎゃーわめく高耶さんに、直江は苦笑して、
「そんな無茶を云わないで。それに、ファンの皆様にそんなことを云うものじゃありませんよ。あなたほど、カッコ可愛い究極の受は他にいないのですから、これも人気者の宿命と思って諦めて下さい」
「だから、誰が『受』だ!ふざけんなっ!」
到底、納得のいかない高耶さんを宥めてすかして、直江は勝手に話をすすめます(笑)。
「まあ、二度目ですからね。この先は云わなくてもわかっているとは思いますが、これも一応、お約束ですから」

直江はコホンとわざとらしく咳払いをして、例の台詞を続けます。
「あなたは、今からあげる三つの選択のうち、一つを選ばなければなりません。一つ、満月の四万十川でソロライブ。二つ、開崎のマンションで精神同調プレイ。三つ」
直江は殊更、強調するように、
「足摺岬のまな板で生板ショー(ひとつの肉)」

「な、なんなんだよっ!その選択はッ!」
「……毎回同じ選択ではつまらないでしょう?」
「どれも嫌だッ!冗談じゃねえ!」
高耶さんは真赤になってわめいて、何とかこの門から帰る手だてはないものかと、辺りを走りまわったりするのですが、何処に行っても、どうしても門の前に戻ってきてしまいます。

「畜生ッ!」
ドンドンと扉を叩く高耶さんを、直江は宥めるように、
「無駄ですよ。そんなことをしても、その門は開きませんよ。前にも云いましたが、ココに送られた受は、三つの選択のうち一つを選んで、しろいのを出すまで帰れないんです」
ここで直江は、急にそれまでの真面目な門番モードから、狂犬モードに切り替わって、高耶さんを逃れられないように腕の中に閉じ込め、門扉に押しつけました。
「何すっ……」

──さあ。高耶さん。どうしますか?

迫る直江に、高耶さんは真剣に身の危険を感じはじめます。ギリッと唇を噛み締める高耶さんに、直江は意味ありげに微笑んで、
「……まあ、でも、よく考えたら、あなたはとても恥かしがりやなひとだから……選択しろと云うのは酷かもしれませんね」
自分で選べない『受』の変わりに選択をしてあげるのは、『攻』で門番の特権とばかり、悪魔めいた笑を浮かべる直江。
「わかりました。今回も、私が変わりに選んであげますよ……」

羞恥のあまり、視線を逸らす高耶さんにきつく覆い被さって、直江が法衣の下、昂ぶったモノを高耶さんの股間にグッと押しつけてきました。
その途端、カッと顔を紅くして、背ける耳朶に、すかさず直江が囁きます。

コレ……ほしいでしょう?高耶さん。
──三番目、ですね?

「……ッ!」
否が応にも性感を刺激されて、身を捩る高耶さんの背を、ゾクッとするものが走ります。すでにやる気まんまん(爆)の直江と二人きり……この状況で、高耶さんに逃れる術は、万に一つもありません。
直江は、もはやこれまで(笑)と観念したのか、腕の中で震えている最愛の耳朶に、熱く囁きました。

「その選択……承りました」



次の瞬間、快楽の門が開いたと思うと、高耶さんは直江ともども足摺岬にいました。深夜の展望台には、誰もいません。
打ち寄せる波涛、見下ろす満月。
円形の、石のまな板が二人の今宵のベッドです。

「さあ、高耶さん……」
「バカッ、やめろって……」
有無をいわせず体重をかけて押し倒されて、あっと云う間に剥がれる衣服。もがく脚を強引に割られ、高々と抱え上げられて露にされた秘所に押し当てられる熱い肉塊。
「やめっ……なおっ……アッ……!」
直江がグッと腰を入れた次の瞬間、熱く大きな昂ぶりに自らの肉を強引に割られて、高耶さんの喉奥から、甘い悲鳴が押し出されました。
「アアーッ!」

石の舞台に縫いとめられ、押し入られた苦痛に、高耶さんがろくに呼吸を整えることもできないうちに、激しい抽送がはじまりました。
「やあっ……ヒッ!……やめ……ッ」
「高耶さんっ……高耶っ……!」
たった一人の名前を壊れたように呼びながら、直江は腰だけではなく、かつて背面飛びで鍛えた膝の屈伸も駆使して(爆)愛しい体を容赦なく責め立てます。
さすがは快楽の門番の名に恥じない、見事な攻めと腰使いです(爆)

「クッ……ア……ッ」
敏感な箇所を太いもので貫かれ、勃ちあがった胸の突起を甘く噛んでは吸い上げられ、直江の腹で擦られているうちに、深すぎる結合の苦痛に萎えた楔が勃ちあがって、いつしか先走りの蜜を零しはじめました。
またしても、痛くてたまらないのに、込み上げる射精への欲求。

「アアッ……も、なおっ……」
高耶さんが、そろそろ限界だと悟ったのか、直江の律動も更に激しくなります。
「高耶さん……!」
「も……出るっ……出っ……!」
次の瞬間、抜けそうなほど引かれた腰を、力強く打ちつけられて。ひいっと息を止めた高耶さんの耳朶に、直江が囁きました。

「──おイきなさい」





「……ッ!」
高耶さんがハッと眼を覚ますと、そこは再び、直江のマンションのベッドの上でした。
例によってベッドサイドの時計は、午後三時を回ったばかり。
当然、隣では、自分を腕に抱いた直江が幸せそうに眼を閉じています。
今日も今日とて、散々貪られた果てに、男の腕の中で眠ってしまったようです。

(……また、あの夢……ッ)
同じ夢を、二日も続けて見るなんて……その上、あの結合の感触は、とても夢とは云えないほど生生しく、まだ体に残っています。
高耶さんは一人、照れを隠すように、『しかも続編かよ!』と自分にツッコミを入れました。
(なんなんだよ、いったい……)
すると、気配に気づいたのか、直江が眼を開けて、
「高耶さん……起きていたんですね。どうしたんですか?昨日も今日も、こんな夜中に……何か、悪い夢でも?」

夢、と云われて、高耶さんは途端にカッと顔を紅くしました。まっすぐな高耶さんは、思ったことがすぐに顔に出てしまいます。
「……別に。なんでもねえよ」
照れ隠しに、殊更ぶっきらぼうに答え、紅くなった顔を隠すように背ける高耶さんを、直江は上体を起こして覗き込み、
「どうしたんですか?そんなに紅い顔をして……」
「なんでもねっ……コラ、何す……!」

高耶さんのことなら何でもわかってしまう直江は、今ならできる(爆)と確信したのでしょう、門番よろしく、すかさず高耶さんに覆い被さりました。
元々、行為の後、そのまま眠ってしまったのですから、お互い全裸です。尚更、顔を真っ赤にして、高耶さんはフイとそっぼを向いてしまいます。
「……何か、夢を見たんですね?」
直江は、甘く問い詰めました。
「見てねえ!」
全身を朱に染めて、わめく高耶さんに、直江は苦笑して、
「嘘をついても駄目ですよ。あなたがこんなに紅くなるなんて……気になりますねえ。いったい、どんな夢を見たんです?」
「だーから、何も見てねえって!……アッ……バカ!どこ触っ……アアッ……」
直江は悪戯そうな笑を浮かべ、愛しい耳朶に囁きました。

朝までは、まだ時間がある。
どんな夢を見ていたの?……白状させてみせますよ。

おしまいv


そんなわけで、ス×××イ・アゲインですの(爆
原作、イ×コファンの方、ごめんなさい(ぺこ;このネタ、書いてて楽しいので、つい……(^^;
三つの選択を変えたら、いくらでも続き書けそうです(笑

というか逃避、逃避の今日この頃で、今、こんなんしか書けません(笑;
放置中の続きものとか、いっぱいあるのにι
それにしても、今、私の頭の中は背面飛びでいっぱいです(爆)

読んで下さってありがとうございましたの(>_<)v