† おかわり †



高耶が男の屋敷に連れ込まれ、ペットとしての生活を強いられるようになって、すでに二週間になる。

高耶は全裸だった。身につけているものは、細い首を飾る黒い皮の首輪と、秘所に埋め込まれている淫具のみ。

ペットならペットらしくと衣服は一切与えられず、尻尾と称して先端が房になった淫具を、行為の時以外は常に身につけさせられている。




「高耶さん、お腹すいたでしょう。ミルクの時間ですよ」
暖炉の前に寝そべる高耶の前に、ペット用の餌皿が差し出された。

中身を認めて、高耶は咄嗟に真っ赤になった顔を背けた。
餌皿に入っていたのは、先ほど男の手で高耶自身が無理矢理吐き出させられた、しろい体液だった。
とてもじゃないが、口をつけられるはずがない。

「どうしたの?コレはあなたのだから、とても甘いですよ」
それでも顔を背けたままの高耶に、男は冷たく微笑むと、高耶の首に嵌め込んだ首輪の鎖をグッと引いた。
「ウッ、」
思わず、低い呻きを高耶が洩す。
鎖を引かれ、無理矢理、餌皿に顔を近付けられる。
「…………ッ、」

声を荒らげることも、行為以外、暴力を振うこともないが、男の言葉は絶対で、決して高耶に抵抗を許さなかった。
「どうしたの?早く飲んで。それとも、お仕置きされたいの?」
淫具を埋め込まれたままの双丘の狭間をスーッと指で撫で上げられて、高耶はひいっと身を竦ませた。
「いやっ、それだけは……、」
「じゃあ、お飲み」
柔らかな髪を撫で、男が微笑む。
「………っく、」

高耶は目を閉じ、観念したように餌皿に顔を寄せた。
紅い舌がおずおずと、皿に盛られた自らのしろいものを舐め取る。
「おいしい?甘いでしょう?」
吐き出したいのを必死で堪え、高耶は舌を使ってしろいものを舐め続けた。

ようやく餌皿が空になると、高耶はおずおずと顔を上げた。
「おいしかったでしょう?もっとほしい?高耶さんはいい子だから、おかわりをあげましょうね」

男はにっこりと笑って、その額に口づけ、手にした淫具のスイッチを入れた。
「やああっ、」
途端、体内の淫具が暴れ出し、高耶が背を仰け反らせて喘ぎ始めた。
「だめっ、なおえぇ……」
感じやすい体は、淫具の刺激に耐えられず、すぐに勃ちあがってしまう。その上、男の巧みな手管で前を宥められ、高耶は再び餌皿の中にしろいものを吐き出させられた。


男は、餌皿を手に取ると、四つん這いのまま、肩で息をしている高耶の目の前に差し出した。
「ほら…おかわりですよ」
高耶の目から涙がこぼれて頬を伝う。

男はにっこりと微笑んで愛しいペットの柔らかな髪を撫でた。
「暖かいうちにお飲み。残したら・・・お仕置きですよ」


BY 417