遅く起きた日曜日の朝。
ローブ姿でキッチンに立つ高耶の背後に、音もなく近寄った男は、愛しい妻を背後から抱きとめた。
驚いた高耶は、手にしたバターナイフを取り落としそうになる。
「やっ……、ばか……メシの支度してんだろうが……」
「先にあなたを食べたい」
背後から回された男の手が、細い顎を掴んで後ろを向かせた。
自分だけに許された甘い唇を、男は存分に味わう。
「ンンッ……、」
男の手がローブの胸元に侵入し、胸の尖りを揉むように刺激すると、高耶の唇から甘い吐息が溢れた。
ローブの紐が解かれる。
無論、その下には何も身に付けていない。
敏感な箇所を男の巧みな指でまさぐられて、高耶は喉を仰のかせる。
ローブを脱がせ、高耶を一糸纏わぬ姿にさせた男は、手にしたバターナイフでストロベリージャムをたっぷりと掬いあげ、開かせた双丘の狭間に塗りたくった。
敏感な箇所を滑る、ひんやりと冷たいバターナイフの感触。
すぐにその上を辿る生暖かい舌に、高耶の体がびくん、と震える。
「やっ、なおっ……、」
「甘いですよ……あなたの此処は……」
男は、前に回した手でペニスを刺激してやりながら、尖らせた舌先で強引に秘所を割った。
「ひっ……、」
差し込んだ舌で、いつも自分の分身を受け入れる襞を存分に味わい、ようやく顔をあげた男は、
「ぼうやにも塗ってあげましょうか」
と高耶にこちらを向かせた。
屹立するペニスに塗りたくられる、深紅のジャム。
敏感な箇所を幾度となく滑るバターナイフの感触に、高耶は身を捩る。
裏筋から舌を這わせ、鈴口をちろちろと舐めあげてやると、高耶は甘い悲鳴をあげて、背を仰け反らせた。
男の口腔に広がる、高耶の果実から溢れる、ジャムよりも甘い先走りの蜜。
「やあっ……クッ、」
男の髪を掴み、せりあがる快楽に喘ぐ高耶は美しい。
「出して……あなたのしろいのを俺に飲ませて」
男は囁いて、袋を揉みこみ、一際きつく吸い上げる。
「ア……ア!」
びくびくと痙攣する体から、放たれる極上のしろい蜜。
男は音を立て、一滴残らず飲み干した。
「高耶さん……」
立っていられなくなった体をしっかりと支えてやりながら、男が囁く。
「今度は、俺のを飲んで下さいね」
男の指がジャムに塗れた蕾をまさぐった。
「可愛い、このお口で」
Das Ende.
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