昼の連続高耶さん
らちかん炊事洗濯劇場・番外編


作・椎名(アホ)

キャスト 直江信綱(攻)
     仰木高耶(受)


前回までのあらすじ

拉致十日目。高耶に初めてメイド風エプロンを着せた直江は、高耶のあまりの可愛さに我を忘れ、度を超えてやりすぎてしまった。
前を一滴残らず絞りつくされ、後ろには飲み込みきれないほどの欲望を注ぎ込まれて、数え切れないほど気をやった高耶は、今朝は起きられずに寝込んでしまっていた。

さすがの直江も反省した……はずだったのだが。



拉致十一日目(晴れ)

直江はふと目にしたテレビのCMに目を止めた。

♪パパパパーン パパパパーン パパパ パッパパパ パパパ パッパパパ アイラービューフォレーバー あーなーたーのーことー 好きー♪

ゼ◯シィのCMである。

結婚……その二文字が、直江の頭の中でまわりはじめた。
しかし、自分達の出会いは拉致。いかんともしがたい現実が此処にある。

アルバイト帰りのあのひとを、強引に車に連れ込み、松本からはるばる攫ってきた。
だが、それが何だ?(開きなおるなよι)

例え出会いは拉致で、最初は強姦だったとしても、すでに自分とあのひとは、毎日毎晩、死ぬほど愛しあっている。やはり此処は一つ、形だけでも式をあげて、神の御前に永遠の愛を誓うべきではないか?

直江の頭の中で、最新のペンティアムプロセッサ、或いはG4、いや、スパコン並の速さで、結婚式のシュミレーションが進んでいく。

もし披露宴をやったとする。
司会が「お二人のなれそめは?」と質問する。
すると頬を染めた新婦の高耶が「拉致です」と答える。
場内はざわめき、皆口々に「聞きました?拉致ですってよ」と囁きあうに違いない。

司会の質問は続く。
「新郎のご趣味は?」
「お仕置きです」
更に場内はざわめく。年輩客は眉を顰める。
「今どきの若い者は…」

──駄目だ。せっかくの晴れの舞台で、愛しい高耶さんをそんな蔑むような視線に曝すわけにいかない!

後ろに長くチュールをひいた純白のウェディングドレスに身を包んだ高耶を横抱きにして、「このひとは自分のものです!!」と全世界に生中継して自慢したいと云う思いと、こんなに可愛い高耶を自分以外、誰の目にも触れさせたくないと云う相反する思いが、直江の中で激しくぶつかりあった。

直江は苦悩する。やはり出会いが拉致……神に逆らった出会いをした罰なのか?(つーか人としてどうよι?)

二人きりで式をあげるにしても、やはり神父ぐらいは呼びたいところだ。
だが、神父とて人の子。あのひとを一目見れば、そのあまりの可愛さに、その場で祭壇に押し倒して、ブチ込みたくなるに決まっている(しないよ;)

やはり命よりも大切なあのひとを、自分以外、何ぴとたりとも、その視線にすら触れさせるわけにいかない。
二人だけで式をあげよう。それしかない。

直江の頭の中で、さらにシュミレーションは続く。
やはり純白のウェディングドレスは是が非でも着せたい。

白はいい。
あのひとが感極まって放つ、この世で最も甘美な蜜の色。そして、あのひとの美しさを何より際立たせる色でもある。
反対にお色直しは、紅がいい。
初めて受け入れさせた時、あのひとがあの愛らしい蕾から流した紅を思い立たせるような、目の覚めるような紅いドレスを用意しよう。

そして、結婚式といえばなんと云っても初夜(爆)>なんとかしろよこの男…;
拉致した夜にとっくにお初を頂いて、以降好きにやりまくってはいるものの、やはり初夜は初夜。今どき婚前交渉なしで結婚するカップルなどないに等しい。
ようは雰囲気なのだ。ソレっぽい雰囲気が何より大事である。

スケスケのベビードールにナイトキャップはどうだろうか?
あのひとの可愛らしさがよりひきたつに違いない。

いや、和風と云う手もある。
障子を開ければ、そこは一組の布団が敷かれている以外、何もない和室。

いやがおうにも、これから予想される激しい行為に、あのひとは頬を染めるだろう。
そして、背後から胸元に手を入れ、すでにぷっくりと勃ちあがった胸の突起を指先で揉みしだきながら、少しずつ襟をはだけさせ、綺麗な襟足から首筋に添って口づける。

そして硬くなったモノを薄い夜着の上からあの場所にグッと押し付けてやれば、あのひとは真っ赤になって身を捩るだろう。

強引にこちらを向かせ、息が止まるほど激しく唇を奪い、舌を絡ませ貪りながら、そのまま二人して布団に崩れるように倒れ込み……乱れた裾から手を差し込み、露になった白い脚の付け根に口づけて……恥ずかしがるあのひとが、弱々しく抵抗するのを優しい言葉で叱咤し、強い力で限界まで押し開き、いきりたつ愛の証をあのひとの中へ……


「高耶さん!!」

高速で回転し続ける男の妄想はMAXに達し、いてもたってもいられなくなった直江は高耶がまだ死んだように眠りつづける寝室に飛び込んだのだった。




この後、高耶は男がシュミレーションしたすべての「結婚式」と「初夜」を体験させられ、数え切れないほど気をやって更に数日寝込む羽目になった。

哀れな高耶さんの明日はどっちだ?


おしまひ。




また、恥を曝すようなモノをUPしちまいました……(ーー;
だいぶ前にトチ狂って書きなぐり、あまりのアホらしさ;にお蔵入りにしていたのですが、なぜか昼らちの続編を待っていて下さる方がたくさんいらっしゃるので(^^;思い切って出しますです;;
直江が妄想してるだけでヤッてなくてすいません;次はヤりますから(爆)

何度もいうけどコレはギャグです!決してまにうけないよーに(汗)
アホ椎名がまたアホを書いたぐらいで読み流していただければ……(^^;

読んで下さった方、ありがとうございました!(逃げっ)


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