にこにこぷん!〜高耶さんといっしょ


BY しろうさま



「おかえりなさい、高耶さん」
サッカーの部活が終わり小学校の校門を出たところで高耶は直江に声をかけられた。
仕事の後なのか乗用車の窓からは背広姿の直江が見える。
「今日は早く仕事が終わったんです。一緒に帰りませんか?」

小学校の部活は4年生からで、サッカーが好きな高耶は待ちに待って今年の春ようやく入部を許された。
 運動神経がいいとはいえ、5,6年生にはさすがにかなわない。
負けん気の強い高耶は毎日ムキになって練習をするので、帰る頃にはへとへとに疲れ切っている。
家まで子供の足で30分の道のりとはいえ、歩かないですむのは嬉しかった。

「うん!なおえと一緒にかえる!」
いつも一緒に下校している部活仲間に別れを告げ、ランドセルと体操服の入ったバッグを後部座席に入れ、助手席にすべり込んだ。
窓越しにかわいらしくバイバイと手を振る高耶を乗せた車はゆっくりと家へと走り出した。



「なおえー、なんか手伝おっかー?」
ランドセルを自室にほうりこみ、部活で泥だらけになった体操服を洗濯機につっこんだ高耶は、洗面所で手を洗いながら台所の直江に声をかける。

直江は家政婦が作りおいていった夕食を温め直していた。
「それじゃあ食器を出してもらえますか」
2人暮らしなので大抵のことは高耶も手伝ってくれる。
割らないように慎重に皿を並べる様が直江の微笑を誘った。

食後の後かたづけも2人で済ませると、直江は高耶を風呂へと行かせ、自分は書斎で
持ち帰った仕事をする。
仕事を終えた直江が風呂から上がると12時をまわっていた。
明日は日曜日なので高耶をどこかに連れて行ってあげよう、と思いながら通りかかった居間には、まだ電気がついていた。
テレビを見ていてそのまま寝入ってしまったらしく、ソファの上で高耶がうたた寝をしている。
気持ちよさそうな寝息をたてている高耶を起こすのは忍びなくてこのまま運んでしまうことにした。
石鹸の匂いのする体を抱き上げるとぐずるように高耶が抱きついてくる。
直江の耳の下に鼻先をすりつけてくる高耶の可愛らしい媚態に、直江は行き先を高耶に与えた子供部屋から自分の寝室のベッドへと変更した。 



くすぐったくてなま暖かい何かが胸の上を滑っている。
高耶が醒めきらない頭を上げると、すっかりはだけたパジャマの前をひらいた直江が高耶の胸に舌を走らせていた。
「起こしてしまいましたか、高耶さん」 
高耶のかわいらしいピンクの乳首をくわえながら話すので、直江の声が体を通して伝わってくる。
「ひゃあぁ、あ…ね、なおえ……するの、か?」
高耶はくすぐったさをこらえるように眉間をよせて一人前の口をきく。
直江はそのナマイキな口を軽くついばむ。
「いや、ですか?」
高耶の体から手を離した直江が少し悲しそうに言うと、優しい高耶は慌てて直江に抱きついた。
「や…じゃない。ちょっとねむたかっただけ。もう、起きた!」

「疲れているんでしょう?ムリしなくていいんですよ」
ことさら穏やかな声を出す直江。  
もう高耶に手を出す意志がないことを証明するかのように仰向けに寝転がってみせる。
すると狙い通り高耶はムキになって直江の腹の上に小さな手を付いて馬乗りになった。
「いやじゃないって、いっただろう?」
高耶はきらきらと勝ち気に光る大きな瞳で直江の顔をのぞき込んだ。
直江に吸われたせいで赤く濡れた小さな唇を、たどたどしく直江のそれに合わせてくる。

直江はつかめてしまう細い腰を抱き寄せると、柔らかい唇を割って幼い舌を絡め取り、思う様むさぼる。
クマ柄のパジャマのズボンとグンゼのパンツをずらすとその中から姿を現す、小さいがしっかり主張を始めた高耶の先端を軽く握る。
「あっあっ」
目論見通りの展開に直江はしてやったり、とほくそ笑む。 
「本当だ…イヤではないようですね」
下唇を甘噛されての囁きに完全に力の抜けた高耶は体を直江に預けた。

「なおえぇ、だめ、もう、でちゃう…」
直江が親指と人差し指でこりこりとした高耶の感触を楽しんでいると、とうとう高耶がねを上げた。

狭すぎる高耶の後ろを慣らすため、直江はいつも指を入れてから射精させている。
そのため、高耶は後ろに指を迎えないと出してはイケナイと思いこんでいた。
その誤解を都合良く利用している直江は、ベッドサイドに用意してある潤滑油を指に掬った。
「もう少し我慢して。さあ、お尻を上げて」  
直江にまたがったまま膝立ちに立った高耶は、青い痣のうっすらと残る尻を後ろに突き出した。

くちゅっ…と音をたてて直江が人差し指を入れた。
続けて2本目も。
高耶はいつもこの段階で嫌そうに首をふる。
「痛いんですか?いや?」
やめるつもりは毛頭ないが、直江が声をかける。
「ううん。でも、ぬるぬるして、気持ち悪い…」
広げるように直江が指を回すと、涙を浮かべた高耶が直江にしがみつく。
そのまま続けていると、そのうち小さな腰を揺らめかせ、直江の指を締め付るようになる。
無意識だろう、高耶はねだるように直江の腹に丸い先端を押しつけてくた。

直江は高耶の狭い内部の感触をじっくりと味わうように指をうごめかせた。
「んっんんっ、は…」
高耶の声が甲高くなってきたのを合図にすらりとした左のふくらはぎを持ち上げて、自分の右肩にかけさせる。
入れたままの直江の指が体勢を変えたことにより子供なりにイイ場所に当たったのか、高耶は甘えるように直江の髪をひっぱった。

「高耶さん、ここ、どうしたんですか?」
肩にかけた方の高耶のまあるい膝小僧には擦りむいた傷と、風呂では流しきれなかった絆創膏の跡が残っていた。
膝立ちさせたためか、傷にはうっすらと血がにじんでいた。

「や…いたい、部活でころんだっ…ひりひりするっ」
滲んだ血を直江の舌が丁寧に舐め取る。
むずかって直江の顔から逃げようとするが、後ろに2本も指を喰んでいるためままならない。
「いたいって、んっ…」
熱くなった体は小さな痛みもそのうち快感に変え始めて、高耶はどうしようもないたかぶりにとうとう泣きじゃくり始めた。
「やだって、やだっていってるだろうっ!なおえ、それ、やだぁ」
つい行為に没頭していた直江は慌てて傷口から唇を離し、あやすように高耶の体をゆらした。
「すいません、高耶さん」

なめらかな頬から幼いまるみを残したままの柔らかな腹まで涙が伝わっている。
それを拭うように直江が撫で上げると、高耶は快感を逃そうとのけぞった。
細い首が目の前にさらされて直江を刺激する。
高耶の陽に焼けた首筋から唇をすべらせ、焼けていない胸とその中心にある薄桃色の小さな星とのコントラストを目で楽しみ、舌でツンと小さく立ち上がった感触を充分に味わう。
直江の唇は朱を散らせながら下腹部へと進み、こちらも先端がピンクに充血しているソレにたどり着いた。

「あっあっ、なおえっ!でちゃう、もうでちゃうっ!」
すっぽりと袋ごと口に含んで舐めねぶると、高耶は下の口できゅっと直江の指を締め付けながらいたいけに腰を振る。
「あああ、ああんっだめぇっ!!」
直江が銜えたまま音をたてて吸ってやると、高耶はあっけなく粘りのないさらさらとした精を直江の口腔内に吐き出した。
直江はそれを飲み下すと、くったりとした高耶の華奢な体を自分の下に巻き込んだ。

「んっ…次は、なおえの番だよ、な?」
いつもの手順通りに事を進めているので、心得た高耶は自分からうつ伏せになり、けなげに柔らかな尻を高く上げ、自分から足を開いた。

「高耶さん、力を抜いて…?
直江は自分もパジャマを脱ぎ捨てると、堅くこわばる高耶のなめらかな背中を軽く撫でながら、ほぐされてうっすらと開いている尻の割れ目に自分のモノを押し当てた。

根気よく慣らしたとはいえ、あまりに小さすぎる高耶の蕾は直江を受け入れるためいっぱいに広がって白くなっている。
直江は額に汗を滲ませて慎重に体を進めた。
それでも1番太い先端が門を通過すると、子供の体からいくぶん緊張が抜け落ちた。

「よく我慢できましたね。わかりますか?私が全部入りましたよ」
小さく震えながら、高耶はコクコクと頷く。
高耶の内部が直江の大きさになじむまで首筋や腰のあたりをさすってやる。
そうして体すべてからよけいな力が抜けたのを確認してから、直江は緩やかに腰を使い出した。

「は…んっ。なおえ、なおえぇ…」
高耶は直江が切りそろえてやっている桜貝のような爪が色をなくすほど枕をつかんで、腰からはい登ってくる快感に耐える。
せわしない呼吸と上気した頬に流れる涙を見て直江の理性が限界を訴える。
「高耶さん…!」
直江の自制心は自分の半分にも満たない体を押しつぶさないように配慮するのが精一杯で、あとは高耶をむさぼるのに夢中になった。

子供とは思えないほど、プライドが高くて勝ち気な高耶を押さえつけて喘がせているのも、彼の中に欲望の証を打ち立てているのも他ならぬ自分だということに、直江はいいしれぬ快感を覚えた。

「なおえ、なおえぇ…」
ふと、すがるように自分の名を口にする高耶の左膝の下のシーツに血が滲んでいるのに気が付く。
行為に夢中になっているうちに再び出血していたようだ。
直江は高耶の腰を掴み、抜き差ししながらも外れないように少しずつ角度を変えて正常位にもっていく。

「んっ!やだっ、なにっ?これっ」
高耶に交わっている場所を直視させないように今まで後ろからしかしていなかったが、そろそろステップアップする頃合いだ。そんな直江のたくらみを知らない高耶は初めての体位におびえている。
「こうすれば、怪我をした膝小僧が痛くないでしょう?それに、ほら」
小刻みに震える高耶のモノを袋ごと腹に押しつけて、その下の結合が高耶からも見えるようにする。
「見て下さい、高耶さん。私たちが繋がっているのがわかりますか?」

そっとその部分を覗いた高耶はびっくりして大きな瞳をさらに見開いた。
「うそ…こんなの、はいってるのか…?」
高耶はおそるおそる指を伸ばし、先端を残して引き出された直江のモノにふれる。
熱くてドクドクと脈打っているそれを己の体内に飲み込んでいることが信じられず、無意識に中の直江を締め付けた。

「くっ…高耶さん、そんなに締め付けないで下さい…ただでさえあなたの中は狭いのに」

「ごめっ、なおえ、いたい?いたいのか?」
まだよくわかっていない高耶は、直江が射精をこらえようとしかめた顔を苦痛のせいだと思っている。
締め付けたせいで、自分も快感に飲まれそうになりながらも、涙を浮かべて必死で力を抜こうとするが、どうしていいのかわからない。

「大丈夫ですよ、高耶さん。それよりよく見ていて下さい。ほら、あなたが俺を飲み込んでいくトコロを…」
いいながら、直江は高耶の中に再び自身を深く埋め込んでいく。
「ひぃ…あぁ、んっ!」
いつもとは違う所からくる刺激に戸惑いながらも、高耶の小鳥がさえずるような可愛らしい喘ぎはとまらない。
「ほら、全部入ってしまいました。あなたはまだ子供だというのにたいした淫乱ですね…」

羞恥心が芽生え始めている高耶は、最近この手の言葉に敏感に反応するようになった。
いやいやと首を振るたびに汗と涙が散る。
「ちゃんと見て下さい。あなたのココ、こんなに小さいのに、俺のをいっぱいに頬張っていますよ。…気持ちいいんでしょう?」

何度も促されて自分と直江の間に目をやると、大きなモノが自分の中に入ってくるのと、腰を中心とした快感が訪れるのがリアルに理解できて、目が離せなくなる。
「ほら、あなたのぼうやも気持ちいいって、こんなに、ね?」

高耶は与えられる刺激と恥ずかしい言葉に混乱したまま、ふるえて立ち上がっている自分のソコを直江がしごいている様を見届けさせられる。
自分が感じている事実と荒くなる呼吸に否定の言葉が出てこない。

いとけない様で自分でもぎこちなく腰を動かし始めた高耶に、直江は満足そうに口づけを繰り返す。
直江の表情がほどけたのに気が付いた高耶は、幼い体には大きすぎる快感のための大粒の涙をこぼしながら直江にしがみついた。

「なおえぇ、もう、痛くない?きもち、いいのか?」
誤解し続けているとはいえ、涙をためたあどけない表情でそんなことを言われ、直江はたまらなくなって高耶を思う様突き上げた。
と、同時に高耶のかわいく揺れる茎も先端に親指をかけて激しく擦る。

「あー!なおえっ!だめ、だめだっイッちゃ…ああんっ!」
直江が高耶の中に射精するのと同時に高耶もか細い下腹部をびくびくとさせて、直江の腹の上にまだあまり白くない幼い精液をはじけさせた。

「高耶さん…すみません…またムリをさせてしまいましたね…」
疲れ切って横たわったままの高耶に、幼い体をむさぼった罪悪感が今更のように湧いてくる。
高耶はしかたないなあ、というふうに小さなため息をひとつ吐くと、直江の頭に手を伸ばす。
そのまま直江の頭を自分の薄い胸に抱え込むと、柔らかい手のひらで何度も髪を梳いた。
「おれは、なおえが好きだから、いいんだ。なおえもおれが好きだから、するんだろ?だから、いいのっ」
赤くなった顔を見られたくないのか、直江を抱く手に力が入る。

何度も、この愛しい存在に許されている。
そして、それがどれほど直江を救っているのか、この小さな天使は少しもわかっていないに違いない。

「高耶さん、明日、晴れたらどこかに行きましょうか。どこがいいですか?」
まだ熱い息づかいの高耶の背中を撫でながら直江が優しく誘う。

直江の頭をかかえたままの高耶は、うっとりと目を閉じた。
「ん…なおえと一緒なら、どこでもいいや…」

おわり




★おまけ★

「だから、イッちゃだめだって、言っただろう?!」
高耶は小さな体いっぱいに怒りをためて、直江をにらみ付けた。
小学生とはいえ、その眼力には物理的な圧迫感さえ感じられる。
「だから、すみませんって。もうしませんよ」
直江は言葉こそ下手にでているが指の動きは止まらない。

「いっつもオマエはそういうんだ!守ったことないくせ、に…ああっ…」
ついつい高耶の中に射精してしまった直江は、自分の後始末をしている。
高耶はこの行為がイヤでたまらないらしく、毎回ひどく抵抗する。

直江の体の上に向かい合って坐らされ、両足を肩にかけられて広げられている。
「はっ…ああ、まだ?なおえ、まだなのかぁ?」
両手の親指を高耶の蕾を開くようにいれ、精が落ちてきやすいように揺さぶる。

「まだ…もう少しです…」
とっくに全部掻き出しているのに、恥ずかしがりながら感じてしまう高耶が見たくてついつい、よけいにいたずらしてしまう直江だった。

「…なおえ、なんだよ、これ」
調子に乗って高耶の可憐な窄まりをいじっていた直江は、高耶の下で自分が堅くなっているのに気づくのが遅れた。
「いや…あながたあまりにもかわいいから…!」
しまった、と思ったときには遅かった。
自分を一人前だと思い始めている高耶は、最近「かわいい」と言われることを嫌う。
直江は怒った高耶に顔面を思い切り踏まれて逃げられた。

「もう、もう、絶対になおえとは、しないからな!」
高耶は脱がされてベッドの下に落とされていたパジャマと下着を体の前で抱えてあとずさる。
「ちょ、ちょっと待ってください高耶さん!私とは、って、他の誰かとならするっていうんですか?!」
そんなこと考えてもいなかった高耶だが、直江の焦りをみて、意地悪をすることにした。
「しらないよーだ!なおえなんか、なおえなんか、いっつもイヤラシイことばっかゆうし!」
慌ててベッドを降りて近づいてくる直江から身をかわして部屋をすべり出る。

「高耶さん、私が悪かったですから、浮気だけはしないでくださいね!もう変なこともいわないし、中で出したりもしないから!」
部屋に逃げ込んでしまった高耶を追って、ドアの前で直江は訴え続ける。
ドアの内側でそれを聞いていた高耶はなんだか可哀想になってしまってそっとドアを開いてやった。
「ほんと?絶対?やくそく、するか?」
ここが勝負だ、とばかりに直江は力強く頷いてみせる。
「ええ、約束します!」

…しかし、このときの直江の約束は熱くなると毎回忘れられてしまい、この後、嘘つきな恋人を持ってしまった高耶が中学生になり反抗期を迎えたときにヤンヤンになってしまうかどうかは、誰も知らない。


★終わり★




*作者様コメント*
なんか……失格ですね…書き捨てごめんです(絞首刑!)
高耶さん慣れてるし。う、初々しくない…?

*椎名コメント*
しろう様からの素晴らしい頂き物です♪ゆーか殆ど強奪です(笑)
もう、小さくても言動が滅茶苦茶高耶さん♪好きです♪♪

この作品の感想は、うちのANOTHER BBSにお願いします♪

しろう様、素晴らしい作品をありがとうございました!ぜひまた書いて下さいね♪


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