日常なる日々―Close the Door


BY みんとさま



時計の針は朝の9時。
あきれるほど平和な土曜日の朝。
目に映るのは、柔らなカーテン越しの光。体には一枚の毛布がかけられ、おやすみモードの空調が静かな音をたてている。

高耶は寝返りを打とうとして、床に落ちそうになって目が覚めた。
(あれ?)
――オレ、どーしてここで寝てんの?

ここはリビングのソファ、寝室のベッドではない。
(あれ?昨日あれからどうしたんだっけ?)
寝起きでぼーっとする頭を、無理矢理回転させた。
確か残業で遅い直江を待ってて、二人で深夜に夕飯を食べて、それから直江だけ風呂に入りに行って――。

(やばいっ!オレ、ソファで寝っ転がってて、そのまま寝ちまったんだ!)
がばっと勢いよく跳ね起きた。

そういえば昨晩は気まずさの裏返しと酔ってた勢いで、散々直江に噛みついてたような気がする。
でもそれじゃいけないと思って、直江が風呂に行く時に待ってるから早く出てこいとか言って。
そのあげくに結局自分だけ先に寝てしまったらしい……。

どうしよう。あせる気持ちを抑えて、とりあえず直江を探すためにソファから立ち上がった。
あたりに起きている気配はないので、寝室に行ってみる。ドアの隙間からそっと覗いてみると、予想通りキングサイズのベッドの上に直江の姿があった。高耶がいつも眠るドア側のスペースは空けて、行儀よく奥に寝ている。

足音を殺して、するりと室内に忍び込んだ。
そっとベッドに近付いていくと、直江のゆったりと規則正しい呼吸音が聞こえてきた。茶色っぽい髪に光があたってキラキラしている。

(まだ、寝てんのか…)
ベッド脇に立って、まじまじと上から覗き込む。普段直江の方が早起きなので、寝顔を拝めるのはめずらしい。
直江…と小声で呼んでみたが起きそうもない。

(よし…!)
好奇心に駆られた高耶は、ゆっくりと慎重にベッドに上がった。
直江の脇に寝そべると、そのまま頬杖をついて間近で見物を始める…。
――このところ残業続きだったし、疲れてんのかなー?
ちょっと心配な高耶である。

モデルにでもなれそうな整った顔立。少し長めの睫。シャンプーのにおいがする、さらさらの前髪。
(眠ってりゃーこいつもけっこう、かわいいんだよな〜♪)
触れてみたい。そんな気持ちがむずむずと、湧きあがってくる。
(起きねーよなぁ?)
どきどきしながら、昨晩の直江のように頬に軽くキスしてみた。
直江が目覚める気配はない。気を大きくして、唇にも触れようとした。
その瞬間――!

(ギャああぁぁ――っ!!)

天地が逆転した。
突然抱きつかれて、ごろりと体勢逆転されたのだ。のしかかってきたのは、もちろん直江である。

「なっ、直江!てめぇ〜っ、起きてたのかよーっ!!」
高耶は男を下から睨みつけた。
「おはようございます……高耶さん」
直江は毛を逆立ててる高耶を、余裕の笑みで見下ろした。
「狸寝入りは、あなただけに許された特許ではないんですよ?」
「うっせーっ!」
だまされた。悔しかったが、逃げようにもひっくり返された掛け布団ごと直江に捕えられて、身動きがとれない。

「離せっ!」
「…嫌です」
目に力を込めても、直江が退く気配は全くない。
「昨日は誰かさんに、お預けをくいましたからね…」
「だったら、起こせばよかっただろっ!」
最初は謝るはずだったのに。からかわれた怒りで、そんな事はどっかに飛んでいってしまった。
「ったく、ソファなんかで寝たから肩こっちまったじゃねーか!」
「あなたに、そんなこと言われる筋合いはありませんね」
「なっ、なんだと―っ!」
直江の口端がにやりと持ち上がったように見えたのは、気のせいだろうか?
「昨日あなたは、本人を目の前にしながら『直江が帰ってくるまでここにいるーっ』て、ソファにしがみついて離れなかったんですよ?まさか覚えてないんですか」

(げっ!マジかよ)
全然覚えてない。そんな恥ずかしい事、本当に言ったのか――?!
かなり酔っ払っていたので、記憶がないうちにからんでいたらしい。
あせる高耶をよそに、畳み掛けるように、直江の台詞が続いた。
「そういえば、冷蔵庫の缶ビールがかなり減っていましたね。そうそう、使用済みの灰皿もありました。あなたは未成年のはずですし、いったい誰が喫ったんでしょうね」

(げっ!やばい、そうだった…)
自分の所行を思い出して青くなる。
おまえを待ってて――なんて死んでも言えないし、必死で頭をめぐらしても言い訳は全然出てきてくれない。
「ち、違うんだって、直江!」
しどろもどろで答える。

「何がどう……違うんですか?」
目前にある直江の瞳が、いじわるそうに細められた。大きな手で、がっしと顎を掴まれる。
「ごちゃごちゃと文句を言う悪い口は、塞いでしまわないといけませんね」
言いざま、強引に唇を重ねてくる。

「んっ!」
高耶が歯列を閉じる前に、奥まで強引に舌が差し入れられた。呼吸が詰まって、苦しくて、喘ぐ口腔内をぞろりと舐められる。身体に電流が走った。
「や…めろっ…て……っ」
キスの合間に必死に息を継いだが、顔を背けてもすぐに引き戻される。
逆にがっちりと後頭部に手を回されて、固定された。

「んん…っ!」
水面下では掛け布団に潜った直江の手が、さっさと高耶のパジャマのボタンを外しにかかっていた。
「この後に及んで、あなたが何言っても無駄ですよ」
直江は強引に高耶の唇を覆うと、きつく舌を吸いあげた。逃さない。この所、多忙で三日間も切らしているのだ。やりたい盛りの高耶の身体は、すぐに熱くなるはずだ。
ここは一気に押し切るしかない。
「…っふ」
高耶の肌が熱くなっていくのを感じる。飲み込めなくて溢れた唾液が、二人の口端から滴っていった。
「あなただって、欲しいくせに…」
とろけた頃を見計らって、口づけを解いてやる。

「――!」
(ちっくしょーっ!)
高耶は直江を潤む瞳で、睨みつけた。
いちいち正直に反応してしまう身体が恨めしい。ほんの数日してないだけで、もうこんなに餓えているなんて。布団の戒めが解かれたって、快楽の鎖に縛られていては、直江の腕から逃げられない。
気がつけばパジャマは全部剥ぎ取られ、光の中に素肌を晒している自分がいた……。

「痛っ!」
直江が鎖骨に噛みついてきた。鋭い痛みと甘い痺れが同時に走った。
「赤く浮き上がった鬱血が、花のようですね…」
「やめっ…!」
(んなとこに跡つけんなって、いつも言ってんのにっ!)
――またバンドエイド貼って学校行くのかよっ!
長秀にからかわれる光景が、目に見えるようだった…。
しかし目前の男は、高耶の静止など聞かぬふりである。
「もっとたくさん咲かせましょうか?」
反対にそんなことを言って、高耶の胸元に執拗なくらい跡を残していく。朱が散る度に身体がびくびくと反応して、抵抗の声を奪われる。
胸の突起を捕われて、そこをざらりとなめ上げられた。
「――っ!」
そのままそこを甘噛されて、高耶の顎がのけぞる。
「こんな朝っぱらから、そんなに乱れて…。あなたも淫乱な人ですね。」
直江が口に含んだまま囁いてくる。舌が何度も微妙に当たって、目の裏に火花が散っ
た。
「あっ!…もっ、や…だ……っ」
「嫌なわけないでしょう?」
突然直江が動きを止めて、身を離した。
「ほら、見て…。」
「な…に…?」
声が掠れて上手く言葉にならない。
「あなたのぼうやは、もうこんなに涙を流して喜んでいますよ…?」
「あっ…!」
ソレの裏側を指でつつーっと撫であげられて、腰が跳ねた。戦慄いた腕が、シーツを握る手に力をこめる。

「高耶さん…」
直江は力の抜けている高耶の足首を掴むと、膝を立てさせ、ぐいっと脚を開かせた。
反射的に閉じようとする膝を、押さえ込んで固定する。
カーテンの隙間から差し込む一筋の光――
それが、高耶の下肢をきれいに照らしていた。
「ほら、あなたの恥ずかしいところに陽が当って、よく見えますよ…」
卑猥な言葉と、舐めるような視線を浴びせてやる。
高耶の顔が、羞恥にかっと火照った。

「やめ…っ!」
(こいつ、信じらんね…っ)
高耶はぎゅっと目を閉じた。羞恥で耳たぶまで熱い。
「欲しいんでしょう…?もう、こんなにひくついていますよ」
視界を閉じても、甘い毒は耳に注がれ続ける。
蕾の襞を、煽るようにぐるりとなぞられた。
(あ……っ)
直江に抉られる時の感覚をリアルに思い出して、身体が震えた。

「ほら…」
直江は濡れた指を、高耶の中に潜らせた。高耶自身の蜜を絡めたそれは、容易に奥まで侵入を果たす。
「高耶さんのココ、よく咥えこんで吸い付いてきますよ」
そのまま、わざと音をたてて抜き差しを始める。

「んぁ…っ」
高耶が吐息を漏らす。
白日の下に、似つかわしくない音。一部始終を凝視されているという事実。
羞恥がよけいに快感を呼び起こして、いたたまれなくて腕で顔を覆った。
「嫌っ…だ、なお、え…っ」
言葉を無視して、指が二本に増やされた。うごめく指が、高耶の感じる点を的確に探り出して、繰り返し刺激してくる。
「はっ、ん…っ!」
圧倒的な快楽の波。触れられてもいないのに、高耶自身がびくびくと指の動きに合わせて跳ねる。
理性が擦り切れて、哀願の言葉が無意識に唇からこぼれた。
「あっ、直江っ、も…ぉ…」
(おまえが、欲しい…っ)
「もう、何?」
指の動きが止められる。じれったくて、促すように直江の指をぎゅっと締め付けた。
しかしその力に逆らって、高耶の中に挿し込まれていたものは、あっけなく引き抜かれる。

直江は高耶が顔を覆い隠していた両腕を引き剥がすと、体の両脇のシーツにぬい止めた。
「もう…入れて欲しいの……?」
表れた瞳の、まなじりに滲む涙を吸いながら、問う。
高耶の高ぶりを見ればそんなことは一目瞭然だったが、その言葉を引き出すまで許すつもりはなかった。それが彼の心を開く鍵になるから…。
「………」
高耶は身体を震わせたまま、黙っている。
「高耶さん、言わないと、あげませんよ?」
とどめを刺すために、耳に熱い息を吹き込んだ。それだけで高耶の肌の上に、新たな快感の波が広がっていくのを楽しそうに見つめる。

「直…江…」
――ホシ…イ…
欲しいに決まってる。口でどんなこと言ってたって、本音はいつだってこの男を求めている。
もう限界だった。うっすらと少しだけ目を開いた。覗き込んでくる欲情した直江の瞳とぶつかって、くらりとする。
震える唇を開いた。視線を絡ませたままの宣告――
「な…おぇ…、おっ…まえ、…が欲しっ…」
――早く…ここまで来て…
「高耶さん…」
直江が優しくキスしてくる。今のでちゃんと伝わっただろうか。
上半身を、直江が起こす気配。腰を抱えあげられた。
脚を膝がつくほど折り曲げられて、直江の熱いモノが蕾にあてがわれるのを感じる。
望んだものが与えられる予感に、身体が震えた。

直江は先端をくびれまで浸入させると、一呼吸おいて一気に根元まで突き入れた――!
「ああ――っ!」
高耶の口から嬌声があがった。乱暴に拡げられた苦痛と同時に、それを上回る圧倒的な快楽が襲って、魚のように数度跳ねる。
直江はあやすように、高耶の中をゆっくりかき回した後、激しい律動を刻み出した。
「はっ!直江、待っ…」
(だめっ…だ…!)
も…、イっちまう…!
高耶はもう限界だった。さっきから散々焦らされまくったのだ。数回突き上げられただけで、快感が臨界点に達する。
「あ―っ!」
熱が弾ける。一瞬の開放感。高耶のしろいのが二人の腹やシーツに飛び散った。
独りだけで、イってしまった。自分の荒い呼吸音が部屋に響く。眉根をきつく寄せて、必死で動悸を抑えた。

「高耶さん……もうイっちゃったの…?」
直江の濡れた声が降ってくる。体はまだ繋がったままだ。
高耶は締め付けた身の内に、脈打つ直江を感じてぞくりとした。
薄目を開けると、高耶の吐き出したものを拭った手をゆっくりと舐めあげる、赤い舌が見えた。
「仕方のない人ですね…」
熱い腕に抱きしめられた。舌の絡まるキスをされると、身体の芯で、また快感が頭をもたげてくる。
「もう一度、続けてしましょうか…」
「ん…」
(したい…)
まだ全然足りなかった。
目を閉じたまま、無言で頷く。

力の抜けた腰を抱えなおされた。
そのまま、また最奥まで、熱い塊が容赦なくねじり込まれる。
「あっ、は…ぁっ!」
背骨を走った痺れが、一気に全身を駆け巡る。
激しすぎる抽送についていけない。がくがくと揺さぶられて、喘ぎが肺から押し出された。淫猥に響く湿った音が、リズムを刻んで空間の密度を濃くしていく。
「…な…おえ…っ!」
(あ――っ!)
感覚の全てが直江からもたらされる快感だけで埋まる。波のように押し寄せる悦楽。
繋がっている部分から、とろけていくようだった。直江と全てが同調しているような錯覚。
――モット、ホシイ…
直江の首に腕を回して縋りついた。途端に角度が変わって、高耶をより高みへと導いていく。

「高耶さん…!」
直江の手が、高耶のすでに屹立して弾けそうなものを、掴んで擦りあげる。
「あっ、もっ…んんっ、なおぇ…出っ!!」
(も…がまんできな…)
高耶が先に限界を迎えた。熱い迸りを吐き出す。
きつい締め付けに直江も引きずられて、最後に一際突き上げて中に放つ。

「――――っ!」

二人空中に投げ出されて、ぬくもったシーツの海に縺れ込んだ。
ぎゅっと抱きしめあって、余韻を噛みしめた。鼓膜には互いの荒い呼吸だけが響く。
肌の確かな弾力が愛おしかった。
汗がひくまで、しばらくそのままで――。

「高耶さん…」
直江の唇が、さっき刻まれたばかりの赤い印をもう一度、辿っていく。もう2度も解放されたばかりなのに、また背に電流が走って波打ってしまう。一度燃え上がった焔は、身体中に回ってそうそう消えそうもなかった。
「直江…」
もっと、おまえと溶け合っていたい。高耶は心の欲求のままに、自分からキスを求めた。
「高耶さん…。もう一度……する?」
という直江の問いに、高耶が否やを唱えるはずもなく。

そんなこんなで、時計の針は一気に夜の7時過ぎ。
すでに外はとっぷりと日が暮れ、カーテンの向こうからは闇が押し寄せていた。

――気だるい空気が漂っている、リビングの空間。
テレビのニュース番組では、本日快晴の中で行われた各地イベントの盛況ぶりを、レポーターが報道している。甲高い声が耳障りだ。

直江は所在なげに、それらを目に映していた。
きちんとシャツを身に付けているが、シャワーを浴びた後らしく髪がまだ濡れている。
軽く息を吐いて、テーブルのパーラメントの箱を引き寄せた。火をつけて、紫煙をくゆらせる。
(さすがにちょっと、やりすぎてしまったか……)
横のソファで眠る、高耶の背中を見つめた。

そう、結局あの後、二人はやりっぱなしで今に至っているのだ。
寝たり醒めたり、ほとんどずっとベッドの中で…。お互いに何回イったのかすらも、もうわからない。シーツはもうぐちゃぐちゃで、寝室には濃密な空気がこもって息苦しいほどだった。
さらに先程、足腰ふらふらの高耶にシャワーを浴びせてやろうとしたら、途中で火がついてまたコトに到ってしまった。
彼が意識を飛ばしてしまったので、介抱してここに寝かせたのだ。

本当は海までドライブの予定だった…。
高耶がずっと、楽しみにしていたのを知っていたのに。つい、たがが外れてしまった。
明日は仕事で出張なのだ。ゆっくりできるのは今日だけだった。空は嫌味なほど晴れわたっていたのに、一歩も玄関ドアを出ないで終わってしまった一日――!
(やれやれ、起きたら何を言われることやら…)
苦笑いしながら紫煙を細く吐き出す。朝とは立場が逆転してしまった。

――大体、この人が可愛いすぎるのがいけないのだ。
決めつけて、直江の頭は昨晩のことを回想し始めた……。

残業を告げた電話。先に寝ていると高耶は言ったが、声の調子から、絶対に待っていると直感した。しかし現実に書類の山はうず高く、下手すると今日も潰れるおそれがあったから、心を鬼にして仕事を続けたのだ。
――あと少しで帰れる……という時に来た長秀からのメール。
大急ぎで帰ってきて、ドアを開ければ何故か真っ暗闇の部屋――
不審に思いながら見渡せば、何も手のつけられていないリビングの夕食。そこらに転がるビールの空き缶や、灰皿。どう見ても起きてるのに、寝たふりして小さく丸まっていた背中…。
(高耶さん――!)
その光景を思い出すとまた高耶に襲い掛かりそうになって、直江は必死に自分を宥めた。

――ピンポ〜ン!
突然鳴った、間の抜けたインターホンが直江を正気に帰らせた。
玄関ドアの向こうに立っていたのは、さっき注文した宅配ピザ屋だった。支払いを済ませて、Lサイズのシーフードミックスを受け取る。チーズの香ばしいにおいが、室内に流れ込んだ。
(……?)
――なんの音だ?……背後で何か物音がしたのだ。腹の鳴るような……?
肩越しに振り返ると、高耶がソファの上でもぞもぞしている。
(ふふ…)
――まったく、あの人は。
こりない人だ…。思わず笑みが漏れそうになって、必死で噛み殺した。
高耶はまた狸寝入りしていたのだ。たぶん、起きるタイミングを失ってしまったのだろう。
今度は、気づかぬふりで起こさなければ…。また機嫌を崩されると、大事な二人の時間が無駄になってしまう。まあ、あれだけ寝ていたのだから、今夜はかえって眠れないかもしれないな。
――だったら。
今から出かけるのも悪くない。
夜の海までドライブしようか…。月の映る、夜の海も美しいものだ。ましてあの人と二人きりならば…。

直江はどこに行こうかと、沿岸の地図を思い浮かべた。
(まあ、まずは腹ごしらえしてからだな)
ともかくも、どうやって彼の機嫌を直そうかと真剣に考えながら、視線をリビングに向ける。

愛しい人の姿を目の中に捕らえながら、直江は後ろ手にゆっくりとドアを閉めた――。

おしまい




みんとさまからの素晴らしい頂きものです♪うきゃーっ!
もー、高耶さん滅茶苦茶可愛いーーーっ!!
「直江が帰ってくるまでここにいるー!」には目眩が…(><)
うちの直江が、そんなこと云われた日には、その場で裸にひんむいてぶち込…(コホン)失礼(^^;

この作品の感想は、うちのANOTHER BBSかみんとさまに直接メールでお願いします♪

みんとさま、素晴らしい小説をどうもありがとうございました!
ぜひぜひ、また書いて下さいね♪


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