放課後のマンション 番外編
〜その後の二人
BY 美智さま
「そう、いい子ですね。上手ですよ、高耶さん」
高耶は刺激を受けていきり勃つ直江のモノを、両手で支えて口に頬張り、舌を使って嘗め回していた。
「ッ……」
高耶は右手で直江の双玉を揉みしだきながら、舌で丹念にくびれを愛撫する。裏筋を付け根から先端へ向かって舌と唇で何度も嘗め上げた。
高耶は舌技を繰り返して直江を絶頂へと追い上げていく。
「高耶さん…、あなたのかわいいお口で、私のミルクを飲んで下さい」
そう言うと直江は高耶の口に思いっきり精液を吐き出した。
小さな口に入りきれなかった精液が高耶の口端から流れ出る。高耶は口の中のものをゴックンと飲み干すと、ペロッと口のまわりを舌で嘗めた。
「おいしかったですか?」
「うんっ、おいしかったぁ〜。直江はっ?直江はキモチよかった?」
「ええ。とても気持ちよかったですよ」
(下の口もこんなに熱く、自分をとろけさせるのだろうか?)
一瞬頭をもたげそうになった欲望を、直江はどうにか理性の檻へと戻した。
直江の所有するマンションで、高耶と直江が共に暮らすようになって三ヶ月が経とうとしていた。
高耶の失踪は以外に大きな事件には発展せず、地元の新聞に小さな記事が掲載された程度だった。
身代金の要求もなく、目撃者もいないことから、高耶の足取りは一向に掴めない。警察は事件と事故の両面から捜査したが、結局解決への糸口が見つけられないまま捜索を打ち切ることとなった。
そんな理由もあって高耶は大っぴらに外に出ることが出来ない。この三ヶ月の殆どを家の中で過ごしていた。
しかし、人通りの多い昼間に出歩いたところで、本当の親子のように仲の良い二人を見て不審に思う者など、誰一人いないだろう。日がな一日、直江と高耶の二人が家の中ですることと言えば、お互いの愛情を確かめ合うことだった。
今日まで二人は数えきれないほどのセックスをしてきた。
しかし本当の意味でのセックスは、まだ二人の間には無かった。
直江は幼い高耶への挿入はまだ無理だと考えている。あと数年は待とうと最初から決めていた。完全な禁欲を強いられるわけではないので、どうということはないだろう、と。
だがこの所、高耶の中へ入りたいと言う欲求に直江は翻弄されていた。
(このままでは高耶さんを最後まで抱いてしまう…)
その行為に幼い高耶の身体は耐えられないだろう。高耶の身体に相当なダメ−ジを与えてしまうのは分かりきっている事だった。
つらい目に遭わすと分かっていて高耶を抱くことは、直江にはどうしてもしたくないことだった。
以前は毎日のようにしていたセックスも最近ではその回数が減っていた。直江は自分の欲求を押さえ込むために、無理にでもセックスを控えるしかなかったのだ。そんな直江の態度に高耶は”何か”を感じていた。
幼い高耶に大人の事情などわかる筈もなかったが…
「ね〜ぇ、なおえっ?ボクね、ききたいことがあるんだけど…」
話す高耶の声は何だか自信が無さ気だった。
「どうしたんです?元気がありませんね」
「あのねっ…」
高耶は”あのね”を繰り返しその先を話そうとしない。
「何ですか?言ってみてください」
そう優しく問いかけると、直江は屈んで高耶と目線を合わせた。
「うん。あのねぇ…なおえはぁ、もしかしてボクのこときらいになっちゃったの?」
”はぁ?”思いも掛けない高耶の台詞に直江は少々面食らってしまった。
(自分はいつだって高耶さんを愛しく思っているというのに…)
「どうしてそんなこと思うんですか?高耶さん」
「だってぇ、最近あんまりえっちしないじゃない?だからぁ直江はボクのこときらいになっちゃったのかと思ったんだもんっ」
”どうなのぉ〜?”と高耶は目を皿のようにして直江を見つめる。
直江はそんな高耶を心底愛しいと思う反面、自分のエゴで高耶を苦しめてしまっていたことに気づいてやれなかった自分を悔いた。
「高耶さん、あなたを嫌いになんてなったりしていませんよ」
「ほんとぉ〜?」
「ええ、本当です。あなたを愛していますよ。この思いは永遠に変わることはありません。信じてもらえますか?」
直江のその言葉を聞いて、ようやく高耶の表情が明るくなる。
「うんっ、しんじる。ボク、なおえのことしんじるっ!でもぉ…」
何だか高耶にはまだ納得出来ない事があるらしい。
「じゃあさっ、それならどおしていっぱいえっちしないの?」
”愛している”ということと”えっちをしない”ということは、高耶の中ではイコ−ルにならないのだ。好きだったらエッチをしたいと高耶は考えている。純粋な高耶を責める訳にはいかないが、直江は高耶のするどいツッコミに内心たじろいでいた。
しかし直江は大人だ。これくらいのことは切り返すことが出来る。
「高耶さん、私はエッチなことだけではなく、もっと色々なことをあなたと二人でして行きたいと考えているんですよ」
これは半分は本当だが、もう半分は嘘だった。
大人の事情を知らない高耶は直江の真摯な眼差しに見つめられてこの言い分を信じてしまった。
「そっかぁ。よかったぁ〜。ボクのこときらいになったんじゃないんだね…」
高耶はホッと胸を撫で下ろす。
そんな高耶を、かわいくて仕方がないという具合に見つめていた直江だったが、ある提案をした。
「誤解も解けたようですし、仲直りのエッチをしませんか?」
高耶をベッドの上に横たえると、直江は高耶の唇にチュッと触れるような口づけをした。それから高耶をギュッと抱きしめ熱い口づけを交わす。
「んっ…んっ…」
直江は何度も角度をかえて深く口づけて高耶の口腔に舌を差し入れる。高耶もそれに答えて自分の舌を直江のそれに絡ませた。
「はぁ…っ、んぅ……」
クチャクチャと湿った音をたてながらお互い舌を絡ませ合う。
「あっ…ふぅ…ぅっ…」
二人の唾液が混ざり合って高耶の口から流れ出す。直江は名残惜しそうに高耶から唇を離してそれを嘗めて拭う。
そのまま唇を高耶の耳もとまで移動させる。”愛してます…”と囁いて、軽く高耶の耳朶を噛んだ。
「あんっ……」
高耶の背中を快感が走り抜ける。首筋にかかる直江の息づかいを感じながら、高耶はうっとりと目を瞑っていた。
直江の唇が高耶の首筋を這い鎖骨を過ぎ、胸のピンク色の突起をとらえた。そこをペロペロ嘗めると高耶は歓喜の声をあげた。
「やぁ…っ!あっ…あんっ……」
直江はもっと高耶のかわいい声が聞きたくて、乳首にしゃぶりつく。
そこを舌でつついたり転がしたりして高耶の反応を楽しんでいる。
「あぁ……んっ……」
高耶のペニスは既に勃起して天井を向いていた。
直江が高耶の乳首を刺激する度にビクンビクンと揺れて端に透明な蜜を溢れさせている。
たまらなくなった高耶はペニスに指を這わせようとするが、直江にその手を封じられてしまい、腕ごとベッドに押さえつけられる。
「ダメですよ、高耶さん」
「あっ…いやっ……、なお…ぇ」
「どうしたんですか?」
「なお…、おねがっ……」
「どうして欲しいんですか?」
高耶のして欲しいことなどわかっていたが、わざと高耶を焦らす。
直江は焦れてる高耶を見るのが好きだった。
「んっ…、さわって…ボクの…」
「触るだけでいいんですか?」
「やぁ…ちがっ……」
涙目で懇願する高耶があまりにかわいらしいので、直江はついつい従順な高耶を苛めてしまう。
「どうして欲しいか、ちゃんと言ってくれないとわかりませんよ?」
「ボクのおちんちん…なおえ…てで…いじって、おねがっ…」
直江は高耶の望み通りペニスを指でつかむみ軽く擦り上げた。
少し擦っただけで、高耶はあっけなく果ててしまった。直江は高耶を俯せにすると腰を持ち上げ足を開かせる。
高耶の恥部が丸見えになる。
直江は双丘を割開いてピンク色の蕾に舌を這わせた。
「ひぅ……」
直江の舌は円を描くように蕾を嘗め回す。さらに丹念に愛撫を施していく。
「はぁっ……、んっ…んっ…」
直江は入り口を舌でこじ開けて中に唾液を流し込んだ。それから、びっしょりと濡れたそこに右手の中指を差し込んだ。
「あぁっ……、やぁ……、はぁ……」
傷をつけないようにゆっくりと指を奥へ進めていく。
「うぅっ………」
高耶の中をかき回すと、肉襞が直江の指にからみついてきた。
「やっ…、あぁっ…あっ…」
直江の唾液でグチュグチュと音がする。
「高耶さんはいやらしいですね。さっきイったばかりなのに、あなたのココはもうこんなになっていますよ」
そう言うと直江は左手で高耶の起立したモノを握り、擦り始めた。
「…んぅ…、んっ…」
高耶の中に入れていた指を引き抜くと、二本に増やして再び挿入した。
二本の指をばらばらに動かして中をかき混ぜる。
「はんっ…、キモチいいよぉ…なおっ…」
高耶のペニスは蜜を垂れ流しながらピクンピクンと今にも達してしまいそうだった。
直江もズボンの前をパンパンにしていた。直江はファスナ−を下ろし自分のモノを引き出すと、高耶の濡れそぼった蕾にあてがった。「ひぃっ!いたぁ…っ!」
高耶の悲痛な叫びに直江はハッとなり、我に返った。
(しまった…)こんなことをするつもりはなかったのだ。
「高耶さん、すみません!大丈夫ですか?」
高耶はビックリして呆然と天井を見ていた。
「あっ、あのねちがうの。ボクおどろいただけなの…」
直江には高耶が何を言おうとしているのか分からない。そんな直江を高耶はもどかしそうに見つめている。
「だからぁ、だからねっ、やめないで…なおえっ」
「!」
高耶の申し出は天にも昇るほど嬉しかったが、高耶の身体を思えば喜んでばかりもいられない。
「今のよりも、もっともっと痛いんですよ?我慢できますか?」
直江は少し脅すように高耶に問いかけた。
「だいじょうぶっ!がまんできるっ!」
「本当ですね?」
「はんとだよっ。だから…して…。ねっ、おねがいっ」
高耶にかわいく”おねがい”をされてしまっては、いくら直江の理性をもってしても煮え立つ欲望を抑えることなど…もう出来ない。”優しくしますから…”そう囁いて直江は高耶を四つん這いにさせ、足の間に入り込んだ。
「高耶さん、いいですか?いきますよ?」
直江は既に勃ちあがった硬いモノを高耶の蕾に押し当てて、グッと身体を進める。蕾が押し広げられ先端が食い込んでいく。
「ああぁっ……んっ……っ」
甲高い悲鳴が漏れた。
「大丈夫ですか?高耶さん」
「んっ…、へい…きっ……」
直江は少しでも高耶の苦痛を和らげようと、挿入の衝撃ですっかり萎えてしまった高耶のペニスを扱き始めた。
「んんっ…うっ…う…」
高耶の意識がペニスに向かうと、直江は未開の肉襞を掻き分けて、ゆっくりと中を開拓していく。高耶の中は思っていた以上に狭くて熱かった。
「はぁ……、うぅ…」
直江はゆっくりと腰を動かし出す。
「ひっ……、んっ…うっ……」
激しく腰を振ると、グチュグチュという音が高耶の中からしていた。
「ん…っ、んん…うぅ…」
蕾がヒクヒクと収縮を繰り返して直江をしめつけてくる。直江は今すぐにでも、熱い迸りを高耶の中へと放ってしまいたかったが、どうにかこれを我慢した。
「あっ…、なんか…へんだよ…ぅ…」
「どう変なんですか?」
「んっ…、おくが…かゆいよぉ…」
「感じている証拠ですよ。気持ちいいでしょう?」
「わかんなっ……んぁっ…」
直江は片手で高耶の腰を引き寄せると、自分の腰の動きに合わせて前後に激しく揺さぶる。
接合部からグプグプとピンク色の液体が溢れて出てくる。中は傷ついて血を出しているのだろう。
「…あっ…ん…きもちい……」
高耶の甘い声がひっきりなしに漏れていた。
肉襞がぎゅうぎゅうと直江をしめつける。その度に直江がビクビクと大きさを増した。高耶のペニスも先端から蜜を溢れさせている。
二人とも絶頂が近かった。
「高耶さんっ!」
切羽詰まった声で囁くと、直江は大きく高耶を突き上げて高耶の中に大量の欲望を注ぎ込んだ。
「んんんぅぅ……!」
高耶も直江の手のひらに熱い精を吐き出した。暗闇に支配され静まり返った部屋の中で、直江と高耶は未だベッドの住人だった。先程から月明かりが煌々と二人を照らしている。
高耶は深い眠りの中にいた。
(これでよかったのだろうか?)
眠る高耶を見つめながら、直江はそんなことを考えていた。
してしまったことを悔いても無駄なことだとわかってはいたが…。
それに高耶が起きていたらきっと、これでいいんだと言うのだろう。
「愛してます…」
直江は夢の中にいる高耶に向かってそう囁いた。こうして直江が自ら打ち立てた誓いは、わずか三ヶ月であっけなく敗れ去ったのだった…
おまけ〜その後の二人〜「さいきんのなおえはぁ、なんかえっちばっかだよね〜。もっといろんなことがしたいって、いってなかったっけ?」
「……………………………………」
*作者様コメント*
やってしまいました…。非難ゴ−ゴ−でしょうか?
私的には挿入は控えたかったのですが、直江的にはムリでした。
高耶さんを拉致ってる時点で直江は犯罪者だから、これどんな少年への淫行罪が加わったって関係ないよね〜、と開き直ることにしました。
結論、二人が幸せならなんでもアリ。って感じです。
私はダメ人間でしょうか?
*椎名コメント*
美智さまからの素晴らしい頂き物です♪二人が幸せならいいんですっ!
椎名もダメ人間です(笑)おまけの高耶さんの一言が最高ですね♪この作品の感想は、うちのANOTHER BBSにお願いします♪
美智さま、ありがとうございました!ぜひまた書いて下さいね♪